RXデビュー戦で直美を下したソムは、その後の二試合もほぼ一方的に攻めまくり、きっちり相手をキャンバスに沈めた。さらにその次の試合、ソムは、一度だけ世界ランキング入りしたことのあるベテランの選手と対戦し、それまでの試合に比べると多少苦労することにはなったものの、最後にはその選手をKOに葬った。
すると、ソムの元に、RXから、「世界七位にランキングされている選手が、是非あなたと試合がしたいと申し出てきている」との連絡があった。
その選手の名前はヒルダ。彼女は、アンダーウエアなしの試合しか行なわないことで知られていた。
少し風変わりな選手のようだが、その選手を倒せば、確実に世界ランキングに名を連ねることができるし、念願のタイトル挑戦も見えてくる。……
負ければ確実にリングの上で全裸を晒すことに一抹の不安を感じながらも、ソムは、ヒルダの希望通り、「アンダーウエアなし/完全KO決着」の試合契約を結び、初めて現役世界ランカーとの対戦を迎えることになった。