ラウンド・エイト!
カァァ──────ン!!
第八ラウンド開始のゴングが鳴り、さりなはいかにも気だるそうにストゥールから腰を上げました。みゆきがしっかりとしたファイティングポーズに構え、じわじわと距離を詰めていくと、さりなは早くも頼りない足取りで後退を始めました。
みゆきはすぐにさりなをコーナーに追い詰め、棒立ちになっているさりなの乳首に舌を這わせました。そして、右手のグローブをさりなの股間に捩じ込み、左手のグローブでさりなのお尻のあたりをさすると、さりなはふるふると身体を震わせました。
さりなの両手は、股間を攻めるみゆきの右腕に力なく当てられ、口元からは涎まじりのマウスピースがはみ出しています。
一度クリンチをしてコーナーを脱出したさりなは、よたよたと後ろに下がり、リングのほぼ真ん中で足を止めました。
みゆきが左腕を振り、腕を中途半端な位置に上げているさりなの顔の前を通過させると、さりなはそれに合わせてブンッと首を振り、完全に腕を脱力させました。
みゆきは、そのサインを受け取り、右腕をアッパー気味に振り上げました。さりなは再びその動きに合わせて首を振り、予め歯から外していたマウスピースを吹き出しました。そして、さりなは身体を一瞬のけぞらせ、そのまま仰向けにキャンバスに倒れました。
ダウン!! ワン、…… トゥー、…… スリー、……
バンザイの格好でキャンバスに横たわるさりなは、まったく動きません。
フォー、…… ファイブ。 グラウンド!!
グラウンドが宣言されると、みゆきはさりなの身体のそばに四つん這いになり、さりなの乳首と股間を攻めました。
さりながそれに反応し、身体を捩り始めると、みゆきはさりなの身体を跨ぎ、身体を丸めました。そして、咥えていたマウスピースを吐き出し、さりなの太腿を両腕で広げて、さりなの股間に顔を埋めました。
さすがにこのページで大写し画像をお見せすることはできませんが、カメラは、みゆきの顔とのわずかな隙間から、さりなの股間をきっちり捉えています。まぁ、後でモザイクはかけないといけないんでしょうけどね。
さりなの喘ぎ声がかなり上ずってきました。いよいよフィニッシュ間近のようです。みゆきは体勢を変えて、さりなのお尻の近くに両膝をつき、肩を使ってさりなの左脚をがっちりロックしました。
みゆきは、さりなの乳首を弄りながら、さりなの女性自身に右手のグローブの親指部分を宛がい、激しく揺らし始めました。
さりなの喘ぎ声はどんどん大きくなり、止まらなくなってきました。やがてさりなは、「あ、イクぅっ、…… イっちゃううぅ!」と叫び、一瞬身体を硬直させたあと、大きく息を吐き出し、全身の力を抜きました。
さりなの、『リング上でアクメに達してしまった女ボクサー』 の演技を見届けたみゆきは、わずかに微笑み、ゆっくりと立ち上がりました。みゆきがさりなのそばを離れ、ニュートラルコーナーの近くで立ち止まると、グラウンドダウンカウントが始まりました。
ダウン!! ワン、…… トゥー、…… スリー、…… フォー、……
さりなは辛そうに眉間に皺を寄せ、キャンバスに四肢を投げ出したまま動きません。
ファイブ、…… シックス、…… セブン、…… エイト、……
カウント6のあたりで、さりなはわずかに頭を持ち上げる仕草をしましたが、そこで、「あぁん」 という吐息を洩らして全身の力を抜き、また動かなくなりました。
ナイン、……… テン!!
ノックアウト!!!
カァン! カァン! カァァ──ン!!
試合終了のゴングが乱打されると、みゆきは、さりなを見下ろしながら、ぐっと握った右手を高々と差し上げました。
第八ラウンド、二分四十八秒、キューティーみゆき選手のKO勝ちです!!
こんな感じで試合自体の撮影は終わりました。ビデオでは、このあとまだ尾ヒレの部分がくっついていますが、ここでちょっと裏話っぽいものを。
この作品の前フリをしたときに、これまでうちのサイトにお付き合いをしている方の大半が、「あー、みゆきタンがボロボロにヤラれるんだな。」と感じたと思います。でも、今回は敢えてそうしませんでした。一番の理由は、この作品の意図は、あくまでも、「エロレズBOXビデオの作り方」の例を提示することなので、シナリオを不自然にしない範囲の中で、「どちらも丸裸にする必要はある」と思ったからです。
この手のビデオには、ジャケット写真を入れなければなりません。「スッパdeBOX」はウリにしたいので、ジャケット写真には盛り込みたい。でも、片方が最後までトランクス履いたまま試合シーンの撮影を行ったら、それができなくなる。ジャケットのためだけのダブル全裸シーンの写真を撮影するのもアリだけど、それだと買ってくれたお客さんを裏切ることになっちゃいますからね。
シナリオの自然さを考えると、「最初に劣勢に立たされ、全裸に剥かれるのはみゆき。その後、形勢を逆転させ、さりなも全裸にする。」とするのがベストかな、と思いました。…… という訳で、今回使ったキャラとシナリオに関しては、初めっからさりなを負けキャラとし、それに沿った形で細部の詰めをしていってあります。今、自分的には、「日焼けおねいさんヤラレブーム」だったりもするもんで。一応、作品冒頭部分のみゆきのキャラ紹介や、試合前のインタビューの時点で、多少、「実は、こっちは負けキャラじゃないんですよ」っていう素振りだけはして置いたんですけどね。
まぁ、「みゆきタンボロボロの図が見れると確信してたのに。騙された。責任者出て来い〜〜!」なんて方のために、ラストのラストでそれなりに策は打ってあります。
それでは言い訳じみたことはこのくらいにして、試合後の「尾ヒレ」の部分のシーンをどうぞ。
相変わらず長々とキャンバスに横たわるさりなの姿をしばらく追ったあと、カメラは、満足気な表情でリングを降りてくるみゆきを捉えました。
それでは、勝ったみゆきちゃんに少しお話を伺いたいと思います。…… 見事な逆転KO勝利、おめでとうございます。
はい、ありがとうございます。正直なところ、さりなさんに勝つのは難しいんじゃないかなと思ってたんですけど、実際にさりなさんをKOすることができて、本当に嬉しいです。
勝因は何だったと思いますか? やっぱり最後は体力と根性がモノを言ったのかな?
そうですね。途中まではずいぶん分の悪い試合展開でしたけど、トランクスを脱がされたラウンドあたりだったかな。さりなさんが、もうかなり疲れてるんじゃないかなと感じたんです。結局あのラウンドは一方的にやられちゃいましたけど、私の方は、体力にはまだ少し余裕があったんで、頑張れば逆転できるんじゃないかと思いました。
自信がないって言ってたけど、エロ攻撃もなかなか見事でしたよ。
そうですかぁ。ただ、自分がどうされたら気持ちいいのか、どうされたらイっちゃうのか、それを考えたらあんな感じになったんですよ。結果としてはうまく行ったみたいですね。
では、さりなちゃんともう一度闘っても、また勝てそうですか?
うーん、どうかなぁ。…… 今日は、さりなさん、ちょっとだけ私のことを甘く見すぎていたんじゃないかっていう気がするんですよね。……
もしもう一度試合をするとしたら、そのときはさりなさんも何か策を練ってくるでしょうし、簡単に返り討ちにするっていうわけにはいかないんじゃないかと思います。あ、でも、リターンマッチを申し込まれたら、もちろん受けて立ちますよ。
ありがとうございました。では最後に、カメラに向かって勝利のポーズを。
みゆきは、「はいっ!」 と元気良く返事をして、両腕に力こぶをつくるポーズを取り、にっこり微笑みました。
では、残念ながら負けてしまったさりなちゃんにもインタビューしてみます。……
さりなちゃん、試合前には自信たっぷりだったけど、みゆきちゃんは思っていたより強かった?
………………。
では、今日の敗因は何でしょう?
………………。
さりなははあはあと呼吸を繰り返すだけで答えようとせず、向けられたマイクを手で押し遣り、カメラに背を向けてしまいました。
スタッフが少し間をおいて、「では、最後に一つだけ。みゆきちゃんのエロ攻撃は良かったですか?」
と問いかけると、さりなはカメラに背を向けたまま、コクリと小さく頷きました。
さりなとみゆきは、少し長めの休憩時間を楽しくおしゃべりしながら過ごしたあと、再びリングに戻りました。さりなはリングの真ん中で大の字になって苦しそうな表情を浮かべ、みゆきが青コーナーを背にしました。これから「罰ゲーム」のシーンの撮影です。
ビデオの方では、さりなの、『インタビュー拒否状態』 をフェードアウトさせ、数秒の間をおいてからって感じになりますね。
このシリーズでは、敗者は勝者にディルドゥで犯されるという罰ゲームをしてきましたが、今回はやられキャラっぽいみゆきを勝者に仕立てたので、罰ゲームも少し趣向を変え、『勝者のみゆきが、敗者のさりなの顔の上でオナニー』
というパターンにしてみました。
前フリとして、みゆきはさりなの腰近くに膝をついて、さりなの股を大きく広げさせ、さりなのクリトリスに指を宛がい、指先でくりくりと弄くり始めました。
さりなは、切なげな声を洩らしながら、ときおり腕で嫌がる素振りを見せますが、みゆきはそのたびにさりなの腕を払い退け、微笑を浮かべながら、指先を動かし続けてています。
またさりなの喘ぎ声が上ずり始め、泣き声交じりになったところで、みゆきはさりなの女性自身を弄ぶのをやめ、さりなの首のあたりを跨ぐ位置に身体を移動させました。
そして、綺麗な金髪に染め上げられたさりなの長い髪を両手で掴むと、さりなの頭を少し持ち上げ、自分の股間に押し付けて、ぐりぐりと擦りながら、腰を動かし始めました。
さりなの頭を抱えながら気持ち良さそうに身体を捩っていたみゆきの呼吸音もだんだん荒くなってきました。するとみゆきは、さりなの頭から手を離し、少し腰を落として、右手の指を自分の股間へと差し込み、艶かしく動かし始めました。
やがて、みゆきの口からも喘ぎ声が洩れるようになりました。すでにみゆきの左手も、ぷっくりと膨らんだ乳首へと伸びています。
その後みゆきは、「あんっ」 という声とともに一瞬身体を硬直させ、さりなの頭を跨いだまま、全身の力を抜き、二回、三回と大きく息を吐き出しました。
さりなを見下ろしながら立ち上がったみゆきは、リングの外のカメラに向かって満面の笑顔を向け、まだバンデージが巻かれたままの両拳を掲げて勝者のポーズを取りました。
みゆきがそのままリングを降りて、カメラの視界から外れると、カメラは、まだリングの上で大の字になっているさりなのアップへと視点を変え、しばらくの間、惨めな敗者となったさりなの様子をフォローしています。
「はぁい、オッケー!!」
撮影監督から声が飛ぶと、さりなはむっくり上体をと起こし、リングの外で待っているみゆきに向かってにっこりと微笑みかけました。そして、キャンバスから腰を上げ、ロープを跨いで、リングから下りてきました。
「んじゃ、二本目の撮影までちょっと休憩して、そのあとライディングの確認。さりなちゃんとみゆきちゃんは、次の撮影用に衣装替えをして、スタッフから連絡が行くまで控室で待っててね。」
監督の指示に元気良く返事をしたさりなとみゆきは、スタッフ向かってに一礼してから、連れ立って控室に引き上げていきました。どうやらこの日は、このあとレスリング系のビデオの撮影も組まれているようです。
「さぁて、今度はアタシがみゆきちゃんをぐちゅぐちゅにする番ね。」
「ぁはは。…… そうですね。…… お手柔らかにお願いします。」
「ねぇ、みゆきちゃんがいいんだったら、ホントにイかせてあげるわよ。どう?」
「…… うーん、…… さすがにそれは、…… でも、さりなさんがしてくれるんだったら、すごく気持ち良さそうだし、…… それでもいいかな。……」
「じゃあ決まり。あんまり気持ち良すぎて、失神とかしちゃっても知らないわよ。」
とまあ、こんな感じでエロレズボクシング編の撮影は終了です。
さりなとみゆき、キャットファイトビデオ的には、ありえないほど理想的なモデル像になってますし、最後の部分は脚色過多になっちゃってますけど、試合展開やルール、脱がせ加減なんかは、実際のビデオでもこのくらいできるんじゃないでしょうかね。
ということで、自分のプレゼンはこれで終わりです。こんな感じのエロレズボクシングビデオの出現を心待ちにしておりますんで、メーカー各位様、どうぞよろしく。
m(_ _)m
さて、最後におまけをくっつけときましょうかね。
この日の二本目の撮影は、『エロレズレスリング』なんですが、片方が完全に戦闘不能状態になるまで試合が続く、というルールで行われるように、表向きはなっています。早い話が、エロ版のドミネーションバトルですね。でもって、こっちのシナリオは、『さりながみゆきを三回ほどイかせた上での完全勝利』という感じで書かれています。
ちょっとだけ試合シーンを覗いてみましょうか。
撮影の前に話していたように、結局みゆきは、キャンバスに愛液をぼたぼた垂れ流すほどまでにさりなに攻められ、最後には本当に頂点を突きぬけ、完全に失神してしまいました。
ビデオ二本分の撮影を終え、みゆきが普段着に着替えて撮影に使われたジムを後にしようとしたとき、さりながみゆきのところにやってきました。
「あ、お疲れ様でした。…… えーと、…… 今日はとても楽しくお仕事ができて、本当にありがとうございました。……
あ、そうだ。良かったらケータイの番号、教えていただけませんか?」
みゆきはそう言って、さりなに精一杯の笑顔を向けましたが、さりなはそれに答えようとせず、ちょっと気味の悪い笑みを浮かべながら、みゆきのそばにすり寄り、肩に手を回してきました。
「…… そんなことよりさぁ、…… ねぇ、みゆきちゃん、…… アタシの恋人にならない?」
みゆきが目を丸くしてさりなの顔を見つめると、さりなは少し照れくさそうに、みゆきの顔から視線をずらしました。
「…… もちろん、みゆきちゃんが、相手が女の人でも構わない、って、ほんの少しでも思ってるんだったらの話なんだけどね。……
アタシは、みゆきちゃんと恋人同士になることで、みゆきちゃんを幸せにする自信があるし、アタシも幸せになれるような気がするんだ。……
ねぇ、どうかな? 絶対に損はさせないわよ。」
みゆきが少し胸をときめかせてさりなの話を聞いているうちに、さりなの視線は再びみゆきの顔をしっかりと捉えていました。そして、さりなの表情も、撮影の始めに見せていたような、とても穏やかなものに変わっていました。
みゆきは少し頬を染め、身体をさりなの正面に向けました。
「さりなさん、…… みゆきのこと、いっぱい愛していただけますか?」
みゆきの言葉に、さりなは大きく顔をほころばせました。そしてさりなは、両腕をみゆきの肩に回してみゆきの頭を引き寄せると、小さく頷き、みゆきの唇に軽くキスしました。
ひと月ほどの後、みゆきは一人暮らしをしていた部屋を引き払い、さりなの住むマンションに引っ越してきました。このあと、二人はコンビとなってレズビデオなどの仕事をこなしながら、幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
〜〜 『エロレズBOXビデオの作り方』 了 〜〜
End of "How to make an Ero-Lez boxing video".