〜 特別企画 〜

とぷれすBOXビデオの作り方




 皆さんこんにちは。BOX系エロファイト命の眉月です(あ、エロレズもかなりイケる口ですので、念のため)。

 女子プロレスなどは一時期大きなブームになりましたが、エロいファイトというところへ目を向けると、日本はまだまだ歴史は浅く、欧米に比べるとまだ業界自体が未熟な感があります。キャットファイト自体がまだジャンルとして確立していない感がありますし、本気でエロ風味のファイトものをリリースしてくれるレーベルが出現してからまだ十数年しか経っていません。もちろん作品の数も少ないです。

 自分の嗜好は「とぷれす+トランクス+リングシューズ+リングセッティングで、(フリだけでも)きっちりBOX」という極めてマニアックな方面へ向いてしまっているので、なかなか「コレぢゃあ!」と思える作品ってないんですね。

 てなわけで、自分なりに「オイラはこんなBOXビデオを求めてるんぢゃああぁ」みたいなものを書き綴ってみたいと思います。以前に書いた「女子BOXのエロチシズム」と思いっきり被るような気もしますが、そこんとこは考えないことにしましょう。

 ぶっちゃけ、「超美形で超ナイスバディ、裸OK、殴られOK」のモデルさんが二人いたら、単純にその二人に試合をしてもらえばいいわけですけどね。実際にはそんなことはありっこないので、できるだけ実現できそうな状況で考えてみることにしましょう。「純国産の環境下で、エロに重点を置いたBOXビデオを作るんだったらどうするか」、ここに焦点を絞り込みたいと思います。

 マジファイト重視、エロ重視、どちらもいいとは思いますが、今回は後者主体で行くことにします。モデルさんを傷つけないことを大前提にして、脳内補完がしやすいように、「マジファイトに見せるにはどうしたらいいか」、また、「ストーリー的、シチュエーション的に、できる限りエロく演出するにはどうずべきか」ということについて、あれこれと考察をしていくことにしましょう。………


 と、こんなことを考え、文章を書いたのが、2004年の一月末。もちろん、すぐに公開しちゃっても良かったんですが、2月20日にはバトルさんから「女子BOXレーベル」の第一弾がリリースされるし、その二日後にはJWBC(日本女子ボクシング協会)の興行がある。これの前と後ではずいぶん考え方が変わるかな、と思ってので、少しだけ待ちました。JWBCの興行は立見席ながらかなりリングの近くで観戦しましたし、「バトル女子BOX」のビデオも購入して見てみたので、温めていた文章を公開しようと思います。

 以下がそれですが、結局一月末に書き上げた時点のものと、まったく変わっていません。ですから、JWBC興行、バトルBOXビデオの前に書いたものだと思って差し支えないと思います。

 ではでは、眉月版「エロいとぷれすBOXビデオ・自分ならこう撮る」、スタートですぅ。




用意するもの


 まずファイター役のモデルさん二名。エロ方面の妄想を満たすことを意図してますので、見るからに肉欲的なエロバディであって欲しいですね。もちろん、良いおっぱいの娘さん希望です(これには、自分の好み云々以外にも、ちょっとだけ理由があります)。それと、最低限どちらか片方のモデルさんの顔立ちは、「ヤラレ姿が似合いそう」であるといいと思います。苦しそうな表情や、泣き顔がソソるような感じのモデルさんがいいですね。あと、体格に差がありすぎるとちょっと問題あるので、この辺のバランスも考えておいた方がいいかな。このぐらいなら、何とでもなるでしょう。

 顔以外はある程度殴られてもいい(ハードヒットは無理でしょうから、殴られるフリをしてもらうことになりますが)、顔に関しても、ガードしたグローブの上からなら多少パンチを受けてもいい、このぐらいの条件のモデルさんを探すことができれば、しめたものです。頑張って演技していただくことにしましょう。

 あ、そうそう。ここから先の文中でいちいち言うのは面倒なので、ヤラレ役の娘さんを『負子』、もう一人を『勝子』としておきますね(どーしていつも負ける側から書くのか ……)。

 その他キャストとしては、レフェリー一名とセコンド陣。セコンドは二人ぐらいずつ居た方がいいかな。個人的には全員女性にしていただきたいんですが、まあその辺は深く追求する必要もないでしょう。ただ衣装に関しては、それっぽい雰囲気を出した方がいいでしょうね。

 道具類。まずグローブからいきましょうか。

 これは本当に「本格的」に見えるものがよろしい、っちゅうか、そうでなくてはイカン。間違ってもお遊びを連想するようなシロモノであってはいけません(超力説)。サイズについては諸説ふんぷんあるでしょうが、少し大きめ、12oz.ぐらいがいいかなぁ。16oz.でもいい。自分の好みだということもありますが、万一に備えて、モデルさんの保護という意味合いにおいても、グローブは大き目のものを選んだ方がいいと思います。色は赤vs黒、赤vs青のどっちかかな。赤か黒なら二人同じ色でもOK。

 次にコス。これも少しクラシックな感じの、ベルトライン、サイドラインの入った、サテン地のショートトランクスを用意。サイズも適度に。ブカブカに見えてしまうものは避けた方がいいですね。そうであれば、身体にフィットするぐらいのものがいい。

 カラーリングも重要ですね。ストーリーを接戦にするかドミっぽくするかによって、トランクスの色にもアクセントをつけておく必要はあると思います。ドミっぽくする場合には、『勝子』には黒ベースのいかにも強そうな色を(このモデルさんが褐色肌系の場合は、シルバーとか、あるいはあえて白でもOK)、『負子』さんには原色もしくは白のトランクスを割り当てます。接戦の場合はどちらも原色系(赤、青、緑とか。白でも可)でいいでしょう。ただし二人とも同じ色はダメですよん。

 あとシューズ。これもちゃんと揃えてあげましょうね。色合いはトランクスとのコンビネーションを考え、不自然にならない色のものを用意です。できればBOXシューズ。最低限、スニーカーなどのスポーツシューズ程度のものは必要でしょう。

 それとマウスピース。もちろんグローブの所に書いた、万一の用心という意味合いもありますが、そんなことよりも、インターバルのはあはあ状態を撮影/演出するために絶対必要だと思います。ダウンシーンなどで有効に使えれば、さらに良しですし。

 ヘッドギアはモデルさんの保護を考えると是非とも欲しいところではありますが、何より重要な顔が隠れてしまいますし、そうなってしまっては、「エロ重視」の主旨に反する(もちろん「ヘッドギアしてた方がエロい」とおっしゃる方も中にはいるでしょうが)ので、これは不採用ということにします。

 最後にリング。これは用意するの難しいと思います。ただ、リングって、「どれだけお金かけてちゃんと雰囲気を作ってるか」がモロに出ちゃうんですよね。自分は、どんなリングを使っているかで、そのレーベルの力の入り具合が推測できると思ってます。だからできればちゃんとしたものを用意したい。どこかのジムで借りるという手が一般的かな。ただ、正規サイズのリングだと大きすぎる感があるので、ちょっと奮発して、やや小ぶりのものを用意するのがいいでしょうね。三本でも四本でもいいからロープをちゃんと張って、全体的に少し派手目の色合いにすると、いい雰囲気になると思います。

 あと、バケツとか、ペットボトルとか、ストゥールとかの小道具を用意すれば準備OK。では、先に進むことにしましょう。



時間配分とメインのストーリーライン


 レスリング系と違って、ボクシングの場合は、試合だけだとあんまり時間が稼げない。普通の時間割通りに考えてしまうと、一ラウンド二分でインターバル一分。七ラウンドやっても二十分ぐらいにしかならないんですね。ま、これだけみっちり試合シーンが続けばそれで充分か。てなわけで、ちょっと強引ですが、これをベースに考えていくとしましょう。ラウンド数は一応無制限に設定しておいて、七ラウンドの終わりあたりでKO決着ってことで。

 シナリオはいくらでも書きようがあると思いますが、ここも何となく自分の好みを通しておきたいと思います。まあ、早い話が一方的な展開は盛り込みたいんですね。でも、のっけからこれをやってしまうとちょっと問題あるかなと思うので、初めのうちは互角っぽい闘いを見せることにしましょうか。最終的には『負子』がぼろぼろにやられることになります。

 具体的な流れとしては、イーブンに近い状況で適度に殴り合っていただいたあと、四ラウンド目あたりから何となく優勢劣勢を匂わせる。六ラウンドになると完全に一方的な展開になって、何度もダウンを繰り返す。六/七ラウンドのインターバルには、『負子』の苦しそうな表情をびっちりお届け。『勝子』のカットもちらっと挟んで、対照的な感じを煽るのもいいかも知れません。んで、七ラウンドに入っても、一方的に殴られ、何度かダウンしたあと、最終的にKO。

 フィニッシュとなるダウンはどんな形がいいかなぁ。個人的には顔でKOがいいけど、フリの場合は綺麗に見せるのが難しいと思うんですね。お腹だったら、きっちりガードした上から、『勝子』に一発だけ本気で殴ってもらって、『負子』さんの迫真の演技でマウスピース吐き出しダウン、そのままカウントアウトなんてのもいいでしょう。

 『負子』が最後のダウンをしているときに、こらえきれなくなってわんわん泣き出す、なんてのは、かなりお気に入りだったりしますね。



これが肝心


 全体を通じての注意。まず、試合撮影中は、絶対に笑わないこと。これは重要だと思います。笑いながら殴り合うなんて、萎えることこの上なし。絶対にイカンです。

 お互いが少し離れた位置関係になったら、ガードを解いて、おっぱいを見せていただきましょう。せっかくとぷれすBOXなんですから、ファンサービスは重要ですね。小さくステップを踏むなどして、揺れるおっぱいをアピールしておきます。

 距離が詰まってきたら守備重視。フリの映像ですから、パンチは原則として、相手に当てない(特に顔関係)、もしくは相手のガードの上から。相手をやっつけるのではなく、「殴っているように見せる」わけですからね。ガードの上から当てる場合は、攻撃パターンを何種類か決めておいて、顔の下半分と、胸だけは確実にガードできるようにして必要があるでしょう。


 とにかく、ダウンシーンを見せること。これにはこだわりたい。何といっても、ダウンシーンはボクシングの華ですから。やたら数を盛り込むのは問題あるでしょうが、やっぱりダウンの回数は多い方がいいでしょうね。

 で、ある程度パンチを当てる方針の場合は、モデルさんに、「何発かパンチをもらったら、とにかくダウンしなさい。」と言い含めておく。後ろを向いてしまったり、身体を守るために足を上げてしまう(キャット系BOXものだと、連打を浴びたファイターが足を上げて身体を庇ってしまうケースは結構目にします)ことをせずに、キャンバスに手をつくなり、倒れるなりして身体を守ることを徹底させておきます。もちろん、相手がダウンしそうな素振りを見せたら、攻撃(するフリ)を止めるようにとも伝えておくべきでしょう。

 あと、「これは演技のダウンです。」というのをスタッフに伝えるための、内緒のサインを決めておくのもいいかも知れません。例えば、カウント四〜五の間は、『勝子』がコーナーに控えている映像を使うとか決めておいて、その間に『負子』がスタッフに「まだ大丈夫です。」みたいに伝えられるようにしておく。これなら自然に見えますね。あ、カメラ二台使ってれば、いくらでも編集は利くか。……


 それでも、試合時間は結構長い。そこで時間の稼ぎ方ですね。この点、自分は二つほど提案しておきたいです。

 まず、クリンチを使うこと。「エロい」を打ち出すことが趣旨ですので、クリンチして乳を押し付け合う状況であれば、お客さんも許してくれるでしょうし(笑)、時間も稼げる。そういった意味でも、良いおっぱいのモデルさんを起用したいですね。『負子』が衰弱モードに入っている状況であれば、ブレイクを渋るなんてのもいいかも知れません。

 でもクリンチって、ある程度お互いが接近した状態からでないと自然に見えないから、結構難しいんですよね。で、あらかじめ「これから近づくよ。」というサインと決めておいて、攻める側が相手にサインを送る→サインを受け取った側はディフェンスをきっちり固める→攻める側がガードの上から何発かパンチを打つ→守る側がクリンチを仕掛ける。こんな感じだったら何とかなるんじゃないでしょうかね。

 もう一つはダウンを最大限に活用するということ。ダウンカウントの進行はゆっくり、カウント一つに二秒ぐらいかけてもいいと思います。ダウンしている姿を長い間見せることができるし、ラウンド二回のダウンで、四十秒ぐらいはいけそうですね。最後の二ラウンド分ぐらいは、『負子』に少し頑張ってもらって、適度にパンチをもらいながら、ダウンとクリンチで時間を稼いでもらいましょう。



試合後のフォロー


 さあ、『負子』がきっちりKOされて、試合が終わりました。ここから先、どうしましょうかね。『勝子』のインタビューはアリかな。試合シーンの出来が、あからさまにフリだとわかってる場合は、あんまり真剣な台本を用意してしまうと、かえって萎えちまうかも知れませんが。それから、『負子』がキャンバスの上で倒れているシーンは最大限追いたいですね。レフェリーなり、セコンドなりにマウスピースを外してもらうシーンとか。

 パターンA。『裏のリング』モード。トランクスの剥奪をしてみましょうか。このパターンの場合には無慈悲な勝者と泣き叫ぶ敗者の構図になります。

 まず簡単に『勝子』に勝ち名乗りを受けてもらって、それから『負子』のトランクスを剥いでもらう。で、脱がせ終わったら、さらに泣いている『負子』の乳だの股間だのを少しばかり蹂躙してもらって、『負子』のトランクスを見せびらかしながらインタビュー。最後に『負子』のトランクスを高々と掲げた状態で再度レフェリーに高々と腕を掲げられて退場。そのあと『負子』を立たせて、よろよろと退場していく姿を追って、ジ・エンド。『負子』のインタビューはない方がいいでしょう。泣きながらインタビュー拒否なんて手もありそうですね。

 パターンB。最後にお互いの健闘を讃え合うノリですね。

 とりあえず『勝子』に勝ち名乗りを受けてもらって、そのあと『負子』の様子を心配そうに覗き込ませてみたり。最後は『負子』をコーナーのストゥールに座らせて、がっちり抱擁でもさせましょうか。『勝子』が『負子』の涙を拭ってあげる、なんてのもいいかも知れません。

 んー、主旨が「エロい」方面になってるわけだから、やっぱりパターンA採用かなぁ。トランクスを脱がされてしまった『負子』、かなりエロそうだし。やっぱり『負子』には、露出度高めのアンダー一枚(透け気味びしょ濡れショーツなんかいいかも)で、泣きながら、そしてよろけながら退場してもらうことにしましょうかね(笑)。



最後に


 現実問題として、特に道具関係はこれだけのものを揃えるとなると、ずいぶんお金がかかっちゃうでしょうね。まあ、あくまでも理想論ですから、その辺についてだけは多少現実を離れさせていただきました。ついでに、もう少しだけお金の話がらみの話題を。

 もちろんモデルさんにはBOXの経験なんてないでしょうから、構え方、パンチの出し方などの、「BOXの基本」はあらかじめ指導しておきたいです。このためにモデルさんを撮影する場面以外で拘束するとなるとそれだけお金もかかるわけですが、基本ができていないモデルさんの演技は、どうしても稚拙になってしまいがちです。良いものを作るためには、そういったところにもお金をかける必要はあるんじゃないでしょうか。この文章の中で、「サインを決めておく」、「パターンを決めておく」などの表現を使っていますが、もし可能であれば、ここまで指導していただきたいと思います。

 ま、そんなわけで書きたいことを書いてきました。この文章がキャットファイトレーベルのプロデューサーさんあたりの目に留まって、「む。確かにこれはエロい。それじゃ、この路線で一発かましてみっか。」と思っていただけると嬉しいです。



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