Erotic Fight Video Review #2

"Battle" Original Fem-Box

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 女子格闘専門店「バトル」さんが満を持してリリースした(と個人的に思ってる)、女子BOX新レーベルの第一弾。とぷれすアリとのことでしたし、リリースされてから自分がモノを購入する前に耳にした評判もそこそこでしたから、個人的にはすんごく期待してました。

 で、多少入れ込み加減で拝見したのですが、結果は、…… うーん、日本唯一の女子格闘専門店のオリジナルレーベルということを考えると、申し訳ないですが、及第点は差し上げられませんね。以下、自分の感じたままを、ぐだぐだと述べていくことにします。小言ぢぢいのように、細かいとこまでほじくっていきますよー。

 以下、かなり辛口のコメントが飛び出すと思うので、まず評価すべき点から。リングシューズにちゃんとした衣装、とぷれすdeトランクス、スポブラ+スパッツであるということ(トランクスはもちっと身体にフィットしたサイズの方が良かったかもです)。BOXグローブもいい感じのものを使ってるし、テーピングもなされている。過去に、グローブの紐がだらーんと解けてしまっているケースを何度も目にしたことがありますが、やっぱりちゃんとテーピングしないとね。あと、マウスピースですか。これも使ってくれてました。そんなわけで、BOXの小道具的にはほぼ満点ということで。


 ここからはちょっと小言関係に入っていきます。言いたいことはいっぱいあるのですが、やっぱり、「なぜノンとぷれすの試合をアレだけ見せる必要があるのか」、ということからかな。

 自分は2月20日のJWBC興行を見てきたわけですが、とぷれすでないなら、実際のボクシングの試合の方がはるか魅力的だし、エロいと思います。トップス、トランクスで真剣に殴り合ってるわけですから。正直なところ、このビデオに出てきた娘さんよりも、数段上の容姿の娘さんもリングに上がってましたし(このへんは個人差あるでしょうが)。

 モデルさんを使っている以上、ハードヒットは望めない。それならせめて、エロ路線にはっきりとシフトしてもらいたい。あとの方でちゃんととぷれすBOXしていることですし、乳出し一時間につきいくら、なんていう契約じゃないでしょうから、最低限、もっととぷれすに重点を置いてもらいたいですね。ノンとぷれすでじゃれ合いじゃ、お客さん納得しないですよ(笑)。

 テープの長さは40分。そのうち、とぷれすBOX分が15分弱と言ったとこでしょうか。ボクシングって、なかなか試合で時間が稼げないので、二試合に分割するのは致し方ないのかな。しかしながら、自分は、「お客様はとぷれすBOXを望んでいる」と信じたい。テープの長さは30分テープでも25分テープでもいいから、きっちり濃い目のとぷれすBOXを見せていただきたいと思います。うーん、BOXって同じ顔合わせで二試合ってアリかなぁ。……

 シナリオ的にも、もう少し流れがあっても良かったかな、と思います。どっちが優勢なのか、何がきっかけで優勢劣勢が入れ替わったのかがあまり伝わって来ず、その点、リアリティに欠けるかな、と。一ラウンドの時間をもう少し短めに区切って、インターバルのハアハア状況で、「こっちが優勢」みたいなものも演出できたんじゃないでしょうか。


 モデルさんの質は、まあこんなもんでしょう。黒コスのらん嬢は、演技的にもまずまずだし、容姿もなかなか(おっぱい的にも日本人モデルとしては及第点)ですのでOK。麻奈嬢は、「もちっと頑張りましょう」クラスかなー。

 ところで、とある方から、「バトルさんは、どういうわけか、一度使ったモデルを使いたがらない」というコメントをいただきました。が、自分は、らん嬢には、ぜひ再度このシリーズに出演していただきたいなぁと思ってます。ぶっちゃけ、自分のこのビデオに対する評価が「ダメダメ」ではなく、「及第点は差し上げられない」というソフトな表現になっているのは、らん嬢の頑張りとおっぱいによるところが大きいです(本当)。


 レフェリーの不在。これは意見の分かれるところだと思います。うーん、自分なら、エロ系レスリングの場合はレフェリーなし、BOXの場合はエロ系であってもレフェリーあり派かなぁ。特に感じたのはダウンのとき。ダウンから立ち上がり、レフェリーに試合続行を求めるボクサーの図ってかなりエロいと思うんだけど。ただ、エロBOXだということがちゃんと理解できていない人間がレフェリーをするんなら邪魔になるだけでしょうけどね。


 ファイトの質。バトルさんだからあえて言わせていただきますが、これはいただけなかった。もとよりとぷれすの時点でマジファイトは期待してませんが、フリの試合ならフリの試合で、もう少し雰囲気だけでも何とかならなかったでしょうかね。

 試合前のインタビューに出てきた練習時のカットを見た時点で、「教育されていない」のがまるわかりです。せめて基本的なパンチの打ち方ぐらいは教えてあげてください(笑)。それと、ヒットする意思が感じられないのに、手を出し過ぎのような気がします。きっちりディフェンスを固めたファイティングポーズを取り、ジャブを振る。無駄に腕を振り回すよりは、この方がよっぽどそれっぽく見えると思うんですけど、どでしょ?

 さらに演技指導(?)。防戦一方モードになってしまったとき、本当であればもっと身体が丸まるはず。ガードも必要以上に甘い、というか腕が顔から離れ過ぎですね。これは、顔が見えなくなるから腕は顔から離しておけ、ってモデルさんに言ってあるからなのかなぁ。でも、「ヤラレ顔」はずーっと見せてもらわなくてもいい。相手から離れた拍子に、ちらっと見える程度でいいんです。よろけて相手から離れるように指導して、そのときに「ヤラレ顔」を見せさせれば充分でしょう。

 お互いの立ち位置のこと。攻めているときに離れ過ぎですね。相手をヒットした(フリをした)あと、自分から相手と離れることって現実ではまずない。攻勢であれば、もっと相手に近づいて手を出すはず。相手から離れて手を出すために腰が引けてしまっています。美しい図ではありませんね。ま、この点は後半には解消されていましたので、良しとしましょう。

 ダウン多目であったのは嬉しいですが、あの展開なら、もっと数を盛り込んでも良かったんじゃないでしょうか。あれだけ派手な演技をしてるわけですから、その方が自然だったんじゃないかなー。ダウン多目はお客様の望むところでしょうしね。ダウンも、「まだまだ余裕アリ」、「かなりキツイけどまだ頑張る」、「もうダメ」、このあたりを使い分ける(演技指導ですよ)とさらに良くなると思います。

 これは個人的にですが、ダウンから立ち上がるときって、あんなにロープを使うでしょうか? ロープが近くにあっても、立ち上がってから寄りかかる程度の方が自然なんじゃないかなぁ。それと、KOとなるダウンにももう一工夫欲しかった。前の試合のらん嬢は何となく笑っているように見えてしまったのは残念でした。後の試合の麻奈嬢は、ダウンした時点で演技を止めてしまっています。失神KOのフリだとは思いますが、もとよりファイトの質がダメダメですから、寝てるようにしか見えない。多少もがき苦しんでいただいて大の字でカウントアウト。これでしょう。最低限、顔は見せて欲しいなぁ。ダウンしたときの表情って、重要な商品だと思うんですけどね。あ、それから、らん嬢ダウン時の胸元のアップ、こいつは高評価です。やっぱり、良いおっぱいはいいなぁ。

 マウスピース吐き出し、これはちょっとわざとらしかったかな(笑)。でも、エロいのでプラス評価はしますよー。次回はもうちょっと自然な感じに出来るといいですね。

 んー、まだまだファイトに関しては言いたいことがあるけど、このくらいにしておきましょう。次は小道具編。

 とりあえずペンダントは外しましょうね。少なくとも、「マジファイト風味」がウリなわけでしょうから。

 あと、ロープ。なんであんなにビローンと垂れちゃってるの? 劣勢娘なんて、ロープに「お座り」しちゃってるし。あれはないよなぁ。「リングのマジ度=ビデオのマジ度」、あながち間違ってないと思います。ロープはちゃんと張ってあげてくださいね。

 さらに重箱の隅をくりくりと。インターバルのときに使っている椅子ですね。あれ、ちょっと豪華過ぎませんかね。ボクシングには、安っぽいストゥールが似合う。あ、インターバルで思い出した。顔をヒットしてないのにワセリン塗るシーンを入れるのはどうかなぁ。ま、あれはイメージ映像ってことでいいか。


 最後にカメラワークにもひとこと言っておきましょか。概ね良好かなぁ。ただ、モデルさんが離れてしまったときに、「二人の間の空間」の映像になってることが何回かありました(つまり二人とも写ってないってことね)。これはいただけなかった。一発撮りしかできないでしょうから、失敗したらやり直しはきかないというのはわかるのですが、ちょっとプロの仕事ではなかったかな、という気がします。せめて常時どちらかのモデルさんをしっかり写しておいてくださいね。



 そんなわけで、本当に言いたいことをぐだぐだと言ってきました。しかしながら、これは期待の裏返しであって、バトルさんにはぜひこのレーベルの質を向上させて、「美味しくてエロいとぷれすBOXビデオ」を作っていっていただきたいと思っているからこそです。第二弾が四月下旬にリリースされる予定のようですが、上記の点がいささかでも改善されていることを望みます。ホント、期待してますよ、バトルさん。



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