今年に入ってから、二度ほど、秋葉原のバトル本店さんへ出かけ、【ダイナミック女子ボクシンググローブ
4】、【シネマチックトップレスボクシング 1】、【シネマチックトップレスボクシング
2】、【ハウスメントレズボクシング 1】の計四本、SSSさんのボクシング系作品を購入しました。
どの作品も、サンプル動画を見た段階で、多少の地雷臭を感じつつも、「久々に出た、クラシックコスの全編トップレスボクシングだから」
、あるいは、「このおっぱいの魅力には抗えん」みたいなことで突撃しちゃったわけですが、家に帰って実際に作品を見ると、特に、ボクシングファイトの出来栄えに関しては、「ここまでヒドイか!」と思えるものばかりでした。
このところ、SSSさんのボクシング系作品は、トップレス率がかなり高くなり、また、おっぱい関係も充実してきていて、この傾向は、個人的に大変ありがたいのですが、肝心の「ボクシングファイトをそれっぽく見せる」という点では、一向に良くなる気配がない、と言うよりも、むしろ、劣化、退化の方向に進んでいるように思えます。
加えて、「これは自分個人の好みや都合(詳しくは後述)に合わない」と感じられる演出も多々ある。なので、そこいらへんまでまとめて、「ダメ出し」という形で、一気に放出しちゃおうかと思います。どうぞ宜しくお付き合いの程を。
ブログの方では一切触れていないので、とりあえず、対象となる四作品のうち、【ハウスメントレズボクシング
1】を除いた三本の全体構成を、簡単に記しておきます。それと、各作品の短評みたいなものも一緒に。あとで、さんさっぱらコキ下ろすことになるので、ここでは、なるべく、各作品の良かったところを拾う、という方向性でいきます。えー、このページを通じて、演者さんの敬称は、原則、割愛させていただくことにしますね。
【ダイナミック女子ボクシンググローブ 4】<七瀬ゆい×二岡ゆり> ---
三ラウンド構成で、1Rだけブラあり(1R→2Rのインタバル映像中に、手のみ出演のスタッフが、演者さんのブラを外すシーンあり)。1R
-- 両者互角の打ち合いで、ダウンも双方に何度かあり。2R -- ほぼ、二岡が七瀬をドミる展開。3R
-- 七瀬の頭突き&二岡の足を踏みながらのパンチで攻守交替(ここで二岡流血)。途中、何度か二岡が形勢を盛り返すも、そのたびに、七瀬が頭突きと足踏みパンチで応戦し、徐々に七瀬の一本ドミに。最後はアゴへのアッパーで、二岡失神KO。尚、試合前/試合後のインタビュー、リングコール、練習シーンなどは一切なし。
二岡のヤラレ姿が、かなりエロい。プラス、演技的にも、「ボロボロになっていく女ボクサー」がしっかり表現できているので、これは抜けます。あと、ボディブロー、特に二岡のボディが、七瀬のお腹に、割としっかり当たってました。
ただ、正直、評価できるのはそこいらだけで、ボクシングファイトそのものは、かなりグダグダ。七瀬のブログに、「プロデューサーが太鼓判を押した」なんてことが書かれていますが、そうであれば、自分は、このプロデューサーには、(グローブ、コスの配色や、シューズ選びのセンスの悪さなども相まって)ボクシング作品からは一切手を引いて欲しいと感じました。
【シネマチックトップレスボクシング 1】<富永萌×可愛りん> --- 二ラウンド構成。1R
-- 適度に攻守を入れ替えながら(ダウンも適度にあり)、富永攻めの順番になったところで終了。2R
-- 富永攻めから、可愛が足踏みパンチ(富永の足を踏みつける)で形勢逆転。その後、また適度に攻守が入れ替わってから、ワンパンチダウンゾーン的な時間帯(ここの入口あたりで両者流血)がしばらくあって、最後は、富永ドミからアゴにアッパーで可愛失神KO。試合前リング中央での対峙シーン、リングコール、試合後のインタビューあり。
暗環境のリング、クラシックコスの全編トップレス、テカリ肌演出など、「エロ系ボクシングを撮る環境」としては、ほぼ完璧。恐らく、ここまで揃った作品は、国産では初めてじゃないでしょうか。加えて、演者さんお二人ともカワイイ系の美形で、ボディと乳量のバランスも程よく(SSSのトランクスは、このくらいの体型に、一番マッチする気がします)、この点も申し分ない。…… んだけど、そこまでなんだよなぁ。
ダウンシーンが適度にあって、演者さん個々の動き(の速さやパンチの打ち方)も、それほど悪くはないんだけど、大きくプラス評価できるところまではいかない。ラスト近くで、富永のグローブのテーピングが剥がれかけていたのは、はっきりと減点対象ですね。あと、試合中に口から流血したはずの可愛が、フィニッシュブローのアッパーを食らったときに、口から大量の「水」を噴き出したのはナゼ?
【シネマチックトップレスボクシング 2】<河瀬リナ×平山薫> --- 二ラウンド構成。全体を通じて、ダウンの回数はやや少なめ。1R
-- ほぼ平山の一本ドミ。2R -- 冒頭、平山が、クロスカウンター気味の河瀬のパンチを食らってダウン。その後しばらく、河瀬が平山をドミる展開が続く。一時期、両者互角でダウンを奪い合う形になるが、終盤に、河瀬が平山の背後に回り、腕で平山の首をホールドしながら、ボディを連打し、形勢確定。ラストは、お約束のアゴにアッパーで平山大の字失神KO(流血は、このアッパーで平山が口から噴出す分のみ)。試合後、河瀬が片手のグローブを脱いで、平山のトランクスを剥ぎ取って全裸にし、股間にパンチを連打するお仕置きシーンが二分ほど。その他、試合前に、練習シーン、リング中央での対峙シーン、リングコールが、それぞれ非常に短い時間ですがアリ。インタビューはなし。
んー、これはもう、平山薫ちゃんの、おっぱいの魅力(魔力と置き換えてもいい)で持ってる作品ですね。彼女は、割と、「相手のパンチを嫌がる仕草」をしてくれているので、これも好印象。相方の河瀬も乳キャラってことで、乳パンチ、乳クリンチシーンなんかも多めの構成です。もちろん、前作と同様、暗環境のリング、クラシックコスの全編トップレス、テカリ肌演出ができていることなども、印象を良くしています。あと、試合決着後に、トランクス剥ぎ&敗者苛めのシーンがあったのが、個人的には嬉しかったです。
ただし、プラス評価できるのはそこまでで、ボクシングファイトの見せ方としては、かなり純度の高い地雷レベル。2Rは、キャンバスがずるずるに滑る状態(【エロティックレズボクシング】と似たような感じ。この作品の失敗から、何も学ばなかったのかと思うと、吐き気がするほど残念)になっていて、ボクシングファイトのグダグダ感を、さらに増長させてしまっています。
・・・・ まぁ、大体こんなもんでしょうか。ぶっちゃけ、「ここでは抜けん」と思ったところは、大部分、早送りでしか見てませんし、TMさんのレポを見るまで、【シネマチック
2】の試合決着後のオマケがあるのを知らなかったぐらいですから、誤り、見落としの類があるかも知れません。なので、フェチ板やかたぎやさんに、詳細なレポートを書かれた方もいらっしゃいますから、正確な、詳しい内容を知りたい方は、そちらを当たっていただくことを、強くお奨めいたします。
続いて、【ハウスメントレズボクシング 1】(園田ユリア×真矢ゆき)関連。この作品は、他の三本と毛色が全然違うので、別枠扱いということにして、レポート的な文章も含め、この作品について思ったことを、まとめて書き綴っていきます。
始めに、作品全体の構成を。文中の≪≫内は、試合シーンがスタートしてからの、おおよそのランニングタイムです。
本編冒頭に、サンプル動画に収められていた分の映像が流れたあと、睨み合い構図で、お互いに「アンタにゃぁ負けねぇ」的なセリフのやりとりがあり、真矢がいきなり大振りのパンチを放つ形で試合(なのかな?)開始≪0分≫。この時点では、両者下着っぽいブラとショーツ姿です(マウスピースは、全編を通じて使われていません)。
園田が真矢を壁際に追い込みボディ連打 → 顔面パンチで真矢がKO風ダウン。園田がグローブを脱いで、倒れている真矢のブラを剥ぎ取りったあと、園田が真矢を小突いて真矢が復活し、試合再開≪4分≫。その二分後に、ほぼ同じ状況で真矢が園田のブラを剥ぎ取り、園田が復活して、両者トップレスモードに入ります≪6分≫。
その後しばらく、ベッドのそばで打ち合ったあと、クリンチから、園田が真矢を押し倒す形で、二人ともベッドの上へ。ここまではレズ攻撃要素はナシです≪8分≫。以降、ラストまで、ベッドの上で、膝立ちになった状態でパンチの応酬→相手が寝転がったら、レズ攻めに、顔、ボディ、股間へのパンチが加わる、というパターンが続きます。
何度か攻守が入れ替わり、乳首舐め&股間さすりのレズ技コンボで、一度園田がイカされますが≪26分≫、直後に、上から見下ろしている真矢を跳ね除けて復活し、その後、同じ攻撃パターンで、真矢も一度イカされます≪31分≫。
再び、両者膝立ちになり、パイズリクリンチ→パンチを三発ずつ打ったところで、仰向けに倒れた真矢に、園田が圧し掛かり、乳首舐め&股間さすり攻撃で、真矢がイカされ。お腹を痙攣させている真矢に、園田が馬乗りになり、
「アンタの負けね」 と宣言≪36分≫。その後、園田が真矢のショーツを脱がせ、股間に四発パンチを打ち込んで終幕です≪38分≫。
この作品は、バトルさんちに商品情報ページで、リングセッティングでないことを知って激しく落胆し(何となく、「園田ユリア×真矢ゆき」の組み合わせが見えていただけに、落胆の度合いはハンパなかった)、一時は見送りを決めてたんだけど、【シネマチック 2】を、平山薫チャンのおっぱいに「参った」して購入を決めた際に、「バトル本店まで買い物に行くのに、一本だけってのも寂しいから、ついでにこっちにも手ぇ出しちまえ」ってな感じの、言わば、「別口で勢いがついた分の余波」という形でお買い上げでした。でも、今回取り上げた四作品の中では、結果的に、一番「抜ける」作品だったりするんですよねぇ(あくまでも、個人的に、ですけど)。
それでも、「リングセッティングでないことの弊害」は、あちらこちらに見えてくる。もちろん、試合場として、ふさわしいふさわしくないの問題(ロープなりコーナーなりが背景として画面に映るわけですから)もあるんだけど、それ以外にも、「これはリング環境なら回避できたのに」的なポイントが、いくつかあります。
まず一つには、肌テカリの演出がない(できない)こと。絨毯張りの床にしても、ベッドのシーツにしても、吸水性の素材ですから、水やローションで濡れ肌演出をしようにも、ダウンして寝転がると、絨毯なりシーツなりに吸収されて、一発で終わりになっちゃいます。濡れ肌演出というのは、エロレズ風味のボクシングのエロさを引き立たせるための重要アイテムだと思うので、これが欠けるのは、ちと痛いですね。
次に、撮影アングルの問題。リングの場合は、ロープなりコーナーなりに片方を追い込んだときに、リングの外にも空間がありますから、そこからカメラを向けることができますが、ハウスメントの場合、それができなくなる。例えば、ヤラレ側が壁を背負った状態になると、攻め側を正面に近い角度から撮ることができなくなっちゃうわけですね。まぁ、そういう映像の需要は、あまり高くないのかも知れませんが、「できなくなる」のは確かですから、これもデメリットの一つであることは、間違いないでしょう。
あと、これはこの作品限定の話。フィニッシュシーン近くからエンディングまでの間、真矢が、割とベッドの端っこの方に寝転がっているんですが、その際、左腕をベッドの上にキープしておけるスペースが狭い範囲だけになり、結果として、「左腕を体側に沿って突っ張らせる」という形になっています。つまり、ベッドの上に腕を残そうとすると、「大の字ダウン」ができない状態なんですね。これは、おっぱいをしっかり見せるのにも、ちょっと邪魔になっちゃいますし、ポーズとしても、かなり不自然な格好になってしまっています。普通のボクシングであれば、KOシーンに該当する部分で、お客様サイドからすると、一番の抜きどころなだけに、これは、かなりの残念ポイントでした。
・・・・ とは言うものの、じゃぁ、これがリングセッティングだったら、どうなっていたのか、と考えると、恐らく、「寝転がった相手の乳を弄り倒しているシーン」に、これだけの時間を費やすことにはならなかったはずで、フィニッシュシーンも、「純粋なイカされ決着」とはいかなかったんじゃないかと思います。であれば、これはこれでアリかなぁ、なんて。まぁ、基本を【エロティックレズボクシング】みたいなテイスト(環境を含む)にして、グラウンド状態での乳弄り比率を増やす、なんて方向性に進んでいただけると、個人的には、一番ありがたいですかね。
リング環境云々以外の部分では、んー、せっかく最後に、パンティ剥ぎをやったんだから、敗者が確定した真矢が全裸にされたあとのシーンに、もっと尺を充てて欲しかった、ってのはありますね。作品内では、股間にパンチを入れるだけでしたが、ここからさらにエロ攻め(剥き出しのアソコをジカ舐めする、なんてのも取り入れて)で、もう一回イカされシーンを突っ込む、とかまでやってもよかったんじゃないかと思います。バリエーションとして、全裸状態を見せるという意味合いでは、フィニッシュの前に、お互いに一回ずつイカされシーンがありますから、そこでパンティ剥ぎをやっておいて、両者全裸の状態でフィニッシュシーンに向かう、という手もあったかもですね。
では、ここからが本番。ダメ出し文章の一斉放出タイムです。短評欄で、拾える評価ポイントは全部拾いましたから(それでも、かなり否定的な感じになっちゃいましたが)、遠慮せずに、ガンガン突き進んでいくことにします。
【ダイナミック女子】にしても、【シネマチック】にしても、「クリンチ状態で乳の押し付け合い」みたいな、多少のレズ行為要素は盛り込まれるにせよ、「ボクシングの試合」がベースになっているわけですから、ボクシングファイトそのものをちゃんと見せてくれないと、お話にならないわけですが、これがまったくボクシングファイトの体になっていない。これは大問題です。・・・・
ということで、自分が、ボクシングファイトの見せ方を失敗した(放棄した、という表現の方が近いかも知れない)と感じているポイントについて、つらつら書き綴っていきたいと思います。
一つの大きな括りとしては、「ボクシングファイトの基本的な動き、ボクサーの基本的な動きができていない」こと。これは、相手のパンチを避けなさ過ぎ、ガードしなさ過ぎる、という形で、顕著に現れています。
例えば、これは、かたぎやさんで、TMさんの評価を否定してしまったことへの言い訳書き込みの中でも触れましたが、【シネマチック 1】で、試合が始まった直後に、クリンチの体勢から、富永が可愛のボディを連打するシーンがあって、このとき、可愛は、左腕が完全にフリーの状態になっているにもかかわらず、相手の攻撃をガードしようという素振りをまったくしていない。ボクシングファイトでは、ノーダメージに近い状態であるはずの、試合開始直後の場面で、ボクサーがこういう動きをすることは、絶対にありえないのです。
この例だけでなく、攻め側が、大きく腕を振りかぶってパンチを打ち、それが受け側の顔に当たる(もちろん実ヒットしてるわけではなく、当たったフリ)みたいなシーンが、非常に目立つ。【ダイナミック 4】は、顔とお腹と両方だけど、試合開始直後からそんな感じのパンチの応酬が延々と続きますし、【シネマチック 1】の、ワンパンチダウンゾーンなんかもそんな感じですね。これなんかも、ボクシングファイトではありえない動きだと言っていいでしょう。
また、コーナーを背にした演者さんが、両腕をロープに伸ばしてしまい、まったくガードをせずに、相手に打たれるままになる、なんてシーンも、多々あります。【シネマチック
2】では、1Rに河瀬受け、2Rに平山受けで、この状態で乳パンチを浴びるシーンがかなり長く続きますし、【シネマチック
1】のラスト近くでは、可愛嬢が、この状態で2分近く、顔とボディにパンチを浴び続けます。
「コーナーを背に・・・・」のところは、顔やおっぱいを隠さずに見せるためにこうなるんでしょうけど、やっぱり、ガード(する意識)を丸放棄ってのは、どうにもボクシングっぽくない。せめて、顔をガードしようとする素振りだけでも見せるとか、【シネマチック
1】の例でいけば、適度にダウンを挟む(まったくガードできないほど疲弊した状態で、顔にパンチもらったら、普通は倒れますよ)とかはして欲しいですね。
ボクシングファイトそのものに関するダメ出しポイントの、もう一つの大きな括りは、ボクシングファイトの持つ、スピード感が完全に損なわれていること。えー、「スピード感」という表現をしましたが、これは単純に動きの早さだけを指すのではなく、緊迫感、緊張感、あるいは、躍動感みたいな部分も込みだとお考えください。
【シネマチック 1】では、試合開始のゴングあと、演者さん二人が、両腕を下ろしたままリング中央まで歩いていき、お互いのグローブをタップしますが、ゴングが鳴ったら、それはもう、殴り合いの試合が始まっているということで、少なくとも、ステップ(足の動きですね)は、試合モードになっていないといけません。
「試合開始ゴング後のグローブのタップ」は、【シネマチック 2】、【ダイナミック女子
4】 にもありますが、【シネマチック 1】ほどではないにしても、試合モードのステップになっていないことに変わりはない。つか、試合前の対峙シーンを、睨み合い罵り合い的なテイストにしてるわけですから、ぶっちゃけ、「グローブをタップ」なんてやんなくていいと思うんですけどね。
【シネマチック 1】は、そのあと、演者さん二人が、「しっかりと構えて、相手のパンチに反応するような素振りで上体を振りながら、(相手の顔をターゲットにしてる感じの)細かいパンチを何発か打つ」という、20秒ほどのシーンに繋がりますが、このとき、「パンチを相手に当てない」という意図があからさまに出ちゃってる。動きの素早さ、手数の多さが逆効果になって、激しくマヌケに見えちゃうんですね。これなんかは、「緊張感の欠如」の例でしょう。
で、【シネマチック 1】は、ここから、富永のストレートをダッキングした可愛が、富永の懐に潜り込んでボディを一発 → 両者が一旦離れて、「苦しげな表情の富永」、「拳を誇示して勝ち誇る可愛」のカットが入る → 乳の押し付け合いクリンチ → (上に書いた)可愛がノーガード状態でボディの連打を食らう、という流れですが、んもう、顔への細かいパンチは届かない(届かせない)前提ってのが丸見えだわ、腹パンチを何とかする素振りは全然見せないわで、ボクシングファイトらしくなさ大爆発。オマケに、富永は一発目、可愛は三発目のボディでマウスピースを吐き出しちゃってますから、「らしくなさ度合い」さらに倍増です。クリンチシーンの分を差し引くと、試合開始ゴングから、ノーガードdeボディ連打の入口まで、約一分ほどですが、この時点で、自分の中では、早くも、「ボクシングファイトの見せ方に関しては地雷確定」のランプが点灯してしまいました(このあと、結構、ボクシングファイトとして見所のあるシーンもあるんですが、この時点で激しく萎えたのは事実です)。
・・・・ と、例がパッと頭に浮かんだんで、先走っちゃいましたが、まぁ、ここまではむしろ、スピード感云々の枝葉の部分ではあります。では、もっと
「スピード感」そのものに近い話を。
例えば、【ダイナミック女子 4】なんかは、こう、パンチ一発ごとのサイクルに、異様に時間がかかってる。平ったく言うと、テンポが悪いんですね。
この、「パンチ一発ごとのサイクル」を、もちっと具体的に書くと、[1] 演者さん同士がパンチの届きそうな距離に近づく
→ [2] 攻め側が腕を大きく後ろに振りかぶる → [3] パンチが当たり、受け側が、苦しげな表情や悲鳴を上げるなどのリアクションをする
→ [4] お互いのパンチが届かない距離まで一旦離れる。・・・・ と、概ねこんな感じになるわけですが、[1]
で不自然な間ができたり(しかも、両手のグローブがおっぱいの脇にあるぐらいのノーガード加減)、[2]
から [3] に移る瞬間にも間が生じたり、受け側ではなく、攻め側が一歩二歩退くことで
[4] の状態ができることが多かったりする。二人同時に [2] に入りかけたために、二人ともパンチを打つのをやめる、なんてこともありましたね。
だいたい、リアルボクシングでは、[2] 自体がありえないですし(こんなことをしたら、腕を後ろに引いた瞬間に、間違いなく、ストレート系のパンチが飛んでくる)、[3]
で受け側が大袈裟なリアクションをするぐらいパンチが効いたんなら、攻め側は、一歩退くなんてことをせず絶対にその場で(間髪を入れずに)次のパンチを打ってきます。
であるにもかかわらず、作品内では、パンチ一発ごとに、いちいち [3] → [4]
→ [1] の手順を踏み、いちいち、[1] で、どっちがどんなパンチを出すのかを確認してから
[2] に移ってますから、これで、リアルボクシングファイトっぽいテンポになるわけがない。上に書いたように、大きく腕を振りかぶって打ったパンチが当たっちゃうこと自体も問題だけど、このテンポの悪さも、「ボクシングファイトをそれっぽく見せる」上では、致命的な大問題です。
まぁ、このテンポの悪さ以外にも、例えば、「クリンチのシーンで、双方が乳を押し付け合うだけで、しかも無駄に尺が長い」とか、「特にダウンのあとなど、
攻め側が相手との距離を詰めようとしないし、ダメージを負っているはずの受け側が相手から逃げようとしない(自分から向かって行っちゃってるケースもあり)」とか、「スピード感の欠如」の範疇に入る症状は、いろいろあります。
この症状を改善するためにはどうすればいいか、って話になると、またクソ長くなりそうなので、ここではやめときますが、「グローブを正しい位置(顔をガードできる位置)に構える」、「いいパンチが当たったら、受け側は相手から距離を取るように動き(後ろに下がる)、攻め側はその距離を詰める」、この部分を改善するだけで、雰囲気はずいぶん違ってくると思います。特に、「正しく構える」ことのメリットは大きいので、これは是非、実践していただきたいです。
ここからは、「自分個人の好みや都合に合わない」括りのお話。あくまでも、眉月個人の好み、眉月個人の都合基準ですから、恐らく、賛否両論、あるいは、むしろ、「そう思ってるのはアンタだけでっせ」に近い部分もあるかも知れません。なので、「ダメ出し」と言い切ってしまうのは、少々おこがましいような気もしますが、一応、自分も、ファンのはしくれ、マニアのはしくれではありますし、今回ネタとして取り上げている作品には、きっちり銭も打ちましたから、やや強気に、ダメ出し感覚で文章を繰っていきたいと思います。
その前に、ページの上の方で、「詳しくは後述」としておいた、「都合」についての説明を。まぁ、早い話が、抜きネタ、もっと正確に表現すると、「リアルマスターベーションの補助映像に充てられるシーンが存在する」っちゅーことです。具体的な要件としては、できれば5分以上、最低でも3分ぐらいのスパンで、その間、無駄なカメラ切り替えやズーム変化、萎え要素となるカットや雑音が入ることなく、官能的な映像が続くこと。・・・・
だいたい、こんな感じでしょうか。
作品を購入すれば、モノがいつでも手元にある状態になるわけですから、作品内に、自己処理のお伴(「リアル・・・・」
だと、ちょっとえげつなさ過ぎるので、表現を替えてみました)として使えそうなシーンがどれだけ含まれているのか、そのシーンでどれだけ抜けるのかは、少なくとも自分にとっては、すごく重要なポイントなんですよね。
・・・・ と、かなり品のない解説を終えたところで、ダメ出し大会後半戦へ突入。思いつくままに書いていきますんで、あまり脈絡のない文章になっちゃうと思いますが、そこらへんは、どうかご容赦願います。
手始めに、「シネマチックな演出どうよ」的なお話から。・・・・ なので、この部分は、【シネマチック
1】、【シネマチック 2】限定、ということになります。んー、【2】の方は、それほど症状はきつくなかったので、【シネマチック
1】限定ってことでもいいかもです。
【シネマチック 1】が出るとき、パッケージ上、あるいは、バトルさんちの商品紹介文にあった、「映画のような」 、「8mm映画の様な表現で」の部分に、自分はやや危険な臭いを感じていました。で、後日、女子ボクシング萌えスレにレビューを書いてくださった方の書き込みに、「ぼかし・残像・セピア風?」ってな記述もあって、その危険な臭いが、かなり明確な「危険」と認識できる状態になってはいたんですが、実際に商品を買い、中身を見てみると、やっぱりその通りで、正直、その手の演出は、自分にとっては邪魔でしかなかった。
特に、ダウンシーンで映像のピントをぼかされるのは痛かったですね。上にちょっと書いたように、自分がこの手の作品に望むものは、「自己処理のお伴としての価値」ですから、抜きどころとして一番美味しいシーンで画像がボケちゃうなんてのは、ホンマにカンベンして欲しいわけです。
あと、「シネマチックな演出」と関係あるかどうか、ようわからんのですが、演者さんの顔が画面の外にはみ出してるケースが多いように感じられました。クリンチ状態で、お互いの乳を押し付け合っているシーンや、片腕同士を絡ませて、ボディ周辺を打ち合っているシーン、片方がコーナーを背負ってタコ殴りを食らってるシーンなど、乳周辺にズームが寄ってしまい、演者さんの顔全体、あるいは、顔の上半分(目から上)が見えない時間がそこそこ続いたりする。これも、なんかちょっと、って感じでしたねぇ。
作品内の、攻めと受けのバランス、みたいなことについて。えー、ここからは、シネマチック限定は解除です。
一つには、攻めと受けが偏りすぎでしょう、ってのがある。仮に、中央にイーブンバランス、両側に完全なドミ(攻撃も防御もできないほど疲弊した状態で一方的に殴られ続ける)、なんてのを示す、アナログゲージがあったとすると、針が、常にどちらかに振り切った状態になっちゃってる感じなんですよね。
例えば、少し距離開き気味で、ときどきジャブ系のパンチが出る → 距離が詰まり、片方のパンチが当たる
→ 後退する受け側を、攻め側がロープ際まで追い、ガードの上から、二、三発パンチを打つ
→ 受け側がクリンチに逃げる → ブレイクとなり、再び距離が開いた状態で試合続行、とかの流れだと、イーブンバランスから、ちょっとだけ攻め側有利に針が振れて、ブレイクで元に戻る、ってな感じになるわけですが、ここで取り上げてるSSSボクシング作品には、そういった「遊び」みたいな部分が、ほとんどない。
正直なところ、ボクシングファイトの知識がそれほどあるとは思えないAV女優さんが演者だと、ドミ状態よりも、こういう「遊び」の部分の演技の方が、難易度は高いんじゃないかと思う。でも、そういう部分をぶっ飛ばしてしまうと、どうしたって、リアルなボクシングファイトからは程遠い見た目になってしまいます。
もう一つ、攻めと受けの入れ替え方が、今一おシャレじゃないように思える、ってのもある。【シネマチック 1】では、「相手の足を踏んでパンチ」 で反則行為ですし、【ダイナミック女子 4】なんて、頭突きですからね。こう、もちっと何とかならんかったか、って気がします。
で、さらに、攻めと受けの入れ替え、あるいは、片方が相手をドミる場面からダウンの応酬モードへ移る際に、それまで一方的にヤラレていた側が、いきなり元気になったりするのも、どうにも、リアルファイトっぽくないんですよねぇ。【シネマチック】は、二作とも、この、「ドミからダウン応酬へのモード移行」
がありますが、特に【2】の方は、2R開始早々に逆転のカウンターを食らって以降、ボロボロのヘロヘロになるまでボコられ続けていた平山が、何のきっかけも脈絡もなく、いきなり反撃を始めちゃっていて、これなんかは、「キミのその元気はどこから涌いて出てきたのか」と、ツッコミを入れたくなるほど不自然です。
ところで、【シネマチック】にしても、【ダイナミック女子】にしても、出演者二人の、ドミ攻め、ドミヤラレ、両方のシーンが収録されています。で、一試合の中に攻めとヤラレを収めるため、上に書いたように、ちょっと無理して攻守交替のキッカケを作ってるわけですが、どうしても一作の中に、攻めもヤラレも見せたいならば、一試合の中で攻めとヤラレの役入れ替えをするのではなく、試合を分割する、って手もあるんじゃないかと思うんですよね。
例えば、【ダイナミック女子 4】は、ベテラン二岡とルーキー七瀬の対戦で、途中までボコボコにヤラレていた七瀬が、頭突きで窮地を脱し、最終的に二岡を葬る、というストーリーになってますが、この作品なんかは、「一試合目は、七瀬のデビュー戦、あるいは、七瀬デビュー前の練習試合、みたいな設定にして、ベテラン二岡がルーキー七瀬を圧倒してKO勝ち(試合開始からではなく、すでに七瀬がハァハァ状態に陥ってる図からスタートさせるのが効果的)、二試合目で、成長した七瀬が二岡を倒してリベンジを果たし、一気にスターダムへ」みたいにしておけば、ヘンなキッカケで攻守交替をする必要もなくなりますし(七瀬のキャラ作りのために、制作サイドが、敢えて、頭突きという手段を選んだのかも知れませんが)、二試合に分割することで、七瀬がきっちりカウントアウトされるシーンも盛り込めます。
次は、ダウンシーン関連の話。コイツは、いろんな切り口でツッコんで行きたい。
まず、ダウンを見せるタイミング、みたいなことについてですが、んー、こう、流れ的に、「ここらで、このモデルさんのダウンシーンが何度か見られるだろう」と踏んで、そういう心の準備ができてるのに、なかなかダウンしてくれない、って箇所が結構ありましたね。一番強く感じたのは、【シネマチック
2】の2R、平山がコーナー張り付きでボコボコにされたあと、長めのクリンチが解消になってから、しばらくの間。腕も満足に上がらない状態で、顔面やボディに何発もパンチをもらうんだけど、平山がその場で踏ん張ってしまって、なかなか倒れてくれない。この部分の何分間かを初めて見たときは、正直、かなりストレス溜まりましたよ。
この、「なかなか倒れてくれない」ってのは、クリンチの前のコーナー張り付き状態のときにも言えるし、【シネマチック 1】でも、かなり長い時間、片方がコーナー張り付きでボコボコにされているシーンが何度かあって、その箇所にも同じことが言える。相手のパンチを、ガードもできない、避ける素振りもできないほど疲弊しているところに、何発もパンチをもらっても倒れないってのは、やっぱ不自然でしょう。自分は、すんごく違和感を感じます。
あと、ダウンカウントの取り方、進め方が美しくない。ホンマに、この、アホみたいなロングカウントは、どうにからなんもんでしょうか。
リアルボクシングの一秒一カウントよりも、ゆっくりカウントを進めることで、そのシーンをじっくりお客様にお届けするのは、絶対的に正しい手段だと思うけど、やっぱりそれも程度問題で、時間をかけすぎると、逆に興が殺がれます。「グラウンド状態でレズ行為が行われている最中も、ダウンカウントを進行させる」みたいな要素のない、直球ボクシングならば、一カウント二秒程度で充分、と言うか、そのくらいが一番適切なんじゃないかと思います。
で、さらにバカヤロウなのが、カウントを取る男声が、雑音レベルのダミ声なこと。上の方で、「自己処理のお伴云々」と前置きしたのは、実は、一番に、この部分にかかってくるんですね。ダウンシーンという、絶好の抜きどころに、思い出したようなタイミングで被せられる、ダミ声のカウント。んもう、ひたすら邪魔でしかありません。【シネマチック 2】では、カウントは女声が担当でしたが、こちらも、声に張りがない上に、発音がカタカナ棒読みで美しくないです。
続いて、マウスピース関連のお話。
全体的に、マウスピースを放棄するのが早過ぎる印象を受けます。これは、自分が、「ヤラレ側がマウスピースしたままカウントアウトされても無問題。むしろ、そっちの方が、絵的にエロい」と思ってるぐらい、マウスピースは「常にしていて欲しい派」なので、ことさら強く感じるのかも知れませんが、その分を差し引いても、ちょっと酷すぎないか、って気はしますね。
上で、【シネマチック 1】の例でも少し触れたように(ただし、可愛は、このあと、ダウンしたときにマウスピースを拾って口に装着し直していて、ラウンド終了直前まで、マウスピース装着状態が続く)、他の作品も、試合開始やラウンド始まりのあと、一発目にもらったボディブロー(顔パンチのこともある)でマウスピースを放棄してしまうことが多く(【シネマチック
2】なんかは、【1】よりもその傾向が顕著に出ています)、これだけでもちょっとカンベン、って感じなんですが、しかも、その際に、一生懸命努力してマウスピースを口から外そうとしているのが丸わかりのケースとかもあって、そんなのを見ちゃうと、んもう一気に萎えます。
「他の演出を優先するためにマウスピースを放棄する」と感じられるのも気に入らない。例えば、最近、「ボクシング系作品は流血演出がデフォ」の傾向があって、ここで取り上げている、【シネマチック
1】、【シネマチック 2】、【ダイナミック女子 4】の三作品でも、流血演出が行われていますが、どうもこう、「血糊を口に含むために、あらかじめマウスピースを放棄しておく」ように見える。自分は、もともと、流血が生理的にダメな口で、流血演出は、むしろ、避けてくれた方がありがたいぐらいなので、その分さらに、「ったく余計なことを・・・・」と思えちゃうんですね。つか、リアルボクシングの流血は、目尻、もしくは、鼻の中が切れるケースが圧倒的で、口から大量に血を噴くなんてことは滅多にないわけですが(まぁ、目尻だの鼻だのからの流血を演出で行うことは、技術的に難しいとは思うけどね)。
また、「水を口から垂れ流す」とか、「セリフを聞かせる」とかの演出を優先させるために、マウスピースを放棄しているように感じられるケースも多々ある。でも、この、口から垂れ流される水が、量が多すぎ、且つ、粘性がないので、まったくヨダレに見えない上に、【シネマチック
2】では、(恐らく)キャンバスずるずる滑りへと繋がってしまい、結果として、ボクシングファイトっぽさがぶち壊れちゃってる。セリフにしても、不要、あるいは、「今のアナタには、そんなこと言える余裕なんてねぃでそ」と感じられるものが結構あって、これもやっぱり、「余計なこと」であるように思えます。
んー、それから、「演者さん同士が正対していないシーンが結構ある」ってのも、ちょっと気になりましたね。
具体的に書くと、一つは、片腕同士を絡め合った状態で、演者さんが二人とも、カメラ正面側に身体を向けるパターンで、これは、【シネマチック
1】の試合が始まって間もなくの、可愛が富永にボディの連打を食らうシーンがそうです。また、受け側がコーナーを背負ってタコ殴りを食らう際に、攻撃側が、カメラの方にやや身体を向けているパターンもある。これが目立ったのは、【シネマチック
2】で、作品内に、このパターンが何度かありました。
まぁ、演者さんを、できるだけ身体の正面側から撮りたい、ってのは、よくわかりますが、上に挙げた二パターンとも、ボクシングファイトの基本からは掛け離れてるわけで(前者は、選手同士の身体がもつれて、瞬間的にこの体勢になることがありますが、一発でもボディが入ったら、受けた側が攻め側に身体を合わせて、クリンチに持ち込むのが自然の流れ)、そこまでする必要もないんじゃないかな、と思いました。
「眉月的に気に入らない」のラストに、「安易にグローブを脱ぐんぢゃねぇ」って話を少々。
【シネマチック 2】では、試合が決着したあとに、河瀬が平山のトランクスを剥ぎ取るシーンがあって、その際、河瀬は、片手のグローブを脱ぎ、トランクスを剥ぎ終えてから、再びグローブを嵌め直していますが、テーピング固定している(はずの)グローブが、あんなにあっさり脱げちゃうのは、やっぱNGでしょう(【Boxing of the Lesbian 3】、【エロティックレズボクシング】を見ても、グローブをしたままのボトム剥ぎは、機能的には可能のハズ)。
別枠扱いだった 【ハウスメントレズボクシング】にも、グローブを脱いで相手のコスを剥ぐシーンがありますが、こっちは、ブラを脱がさないといけないので、さすがにグローブ装着のままでは無理でしょう。ただ、こちらの方は、作風を考えると、テーピングしたストラップタイプのグローブではなく、マジックテープタイプのグローブで良かったんじゃないか、って気がします。
これは重要ポイントなので、もう一度書いておきます。テーピングしたグローブを、演者さんが自力で脱ぐのは、激しくNG。お仕置きモードなどで、グローブなし状態へ移るのは問題なしですが、その際には、第三者がテープに鋏を入れるシーンを入れるなり、「グローブを脱いでいる」シーンを割愛して、スパッとグローブありからグローブなしへ切り替えるなりすること。また、グローブなし状態では、演者さんの拳にはバンデージが巻かれていること。リアリズムを追求するなら、こんくらいの細工は当然ですよ。
・・・・ と、SSSボクシング作品に対する不満を長々と書き綴ってきましたが、どうも、自分が不満に感じる事象全体の、根本の原因は、「監督さんが、プロレスファイト目線で撮影を行っていること」にあるような気がします。
例えば、打ったパンチをことごとく有効打にしちゃうのは、「打たれずに打つ」ボクシングファイトではなく、「相手の仕掛けた技は全部受ける」という、プロレスファイトがベースになっているように思えます。また、技と技、一発のパンチと次のパンチの間に生ずる間(ま)の取り方も、ボクシングファイトのそれよりも、プロレスファイトに近いように感じられる。これだと、結果として、「ボクシングファイト独特のスピード感」が死んじゃうんですね。
この他にも、パンチの一発一発が大振りだったりとか、そこそこいいパンチをもらった側が、ダウンもせず、後ろにも下がらずに、その場で踏ん張っちゃったりとか、ここいらも、プロレスがベースになってる印象を受けますし、ありえへんロングカウントも、こう、「プロレスのリングアウトカウントの取り方」 に間延び感が似ていて、何となく、「これもプロレス目線の影響なのか」と思えてしまいます。
なので、ボクシングファイトをそれっぽく見せるための、一番の要改善ポイントは、制作サイドなり、監督さんなりが、「ボクシング作品は、ボクシングファイト目線に沿ってシナリオを描き、演技指導すること」なのかも知れません。
ページ冒頭で触れたように、このところの、女女対決のボクシング系作品、特に、SSSさんからリリースされる作品は、トップレス率が高くなり、また、演者さんのルックスやおっぱいの充実度も高くなってきていて、【Boxing
of the Lesbian 3】発売後一年半ほどの、「トップレスボクシング不毛の時期」に比べると、マニアの自分にとっては、ホンマに嬉しい限りではあります。
しかしながら、それだけに、作品の全体構成や、試合一本分のシナリオの描き方(攻めと受けの配分とかね)、演出の方向性なんかが、今一つ、自分のツボに寄って来ないのが、残念でなりません。
「AV女優さんが演じるボクシングファイト」を上回るレベルまでは望みませんので、もちっとこう、マニアのエロ心を鷲掴みにするような作品に出会いたいと、強く願う次第であります。