All about Erotic Fight #15 --- 2009.06.29

【巨乳ギャルレズレスリング!!】レビュー



 SOD系列のGARCONさんから、【巨乳ギャルレズレスリング!!】 が発売になりました。

 「レズファイト」、「イかせファイト」系の作品は、今まで、バトルさん、SSSさんをはじめとする、キャット専門メーカーの守備範囲だったわけですが、そのジャンルに、一般AVメーカーのGARCONさんが、「リング使用/競泳水着着用/罰ゲームに至るまで男っ気ゼロ」という、かなり本格的な(何をもって本格とするかはさておき)作品を出してきたということになります。

 大手系列のAVメーカーさんと、キャット専門メーカーさんとでは、一作にかけられる銭は格段に違うと思いますし、モデルさんの確保力もかなり違うでしょう。また、キャットメーカーの作品が、概ね一本あたり8,000円/60分なのに対して、一般AVメーカーの作品は、3,000円/120分と、この点でもかなり差があります。

 当然、マニアのお客様サイドとしては、良質のモデルさんを使った濃い目のエロレズファイトの方にまず食いつく、廉価であれば尚のことでしょう。ですから、もし、今後、大手一般メーカーが、「レズファイト」、「イかせファイト」というジャンルに本気で参入し、マニアのエロ心をしっかり満たすような作品を供給するようになれば、このジャンルに於いて、キャット専門メーカーは生き残れないんじゃないか。……

 と、そんなことを考えつつ、【巨乳ギャルレズレスリング!!】のレポート&コメントを書き綴っていきたいと思います。この作品の持つ意味の大きさを考えて、せっかくwebページまで起こしましたから、細部に至るまで、みっちりお届けするつもりです。

 では、いつものように、思いついたことを、思いついたままに。


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 まず、レポートの部分から。

 ルール説明テロップでは、「シングル&タッグともに顔面・首への直接打撃を禁止とし、相手選手からタップによるギブアップを奪うもしくはレズ攻撃により相手選手をマジイカセに追い込むかのいずれかで勝敗を決するものとする・・・・(原文のまま)」となってます。あと、ルール説明の前、冒頭の前フリ映像中には、「敗者には地獄のレズ凌辱が待ち受ける」という表示もあります。

 試合は以下の四試合。いつものように、勝者を左側にしてあります(タッグ戦の負けチームは、右側がギブorイカされ選手)。

  [1] 澄川ロア × 深田リナ
  [2] 凛音涼子・夏川リアナ × 深田リナ・渋谷リカ
  [3] 渋谷リカ × 千野シホ
  [4] 凛音涼子・夏川リアナ × 千野シホ・澄川ロア

 試合の決まり手は、[1] [3] のシングル戦二試合が、いずれも指による局部クリクリ攻撃。タッグ戦の [2] は、足裏による局部刺激攻撃、[4] がキャメルクラッチでギブアップ。つまり、ラストのタッグ戦のみがギブ決着で、それ以外の三試合は、イかせによる決着となってます。試合時間は、シングル戦二試合、タッグ戦二試合とも、15〜25分ってとこでしょうか。

 試合後の、「地獄のレズ凌辱」 は、シングル戦二試合が、2分ほどの電マ責め、タッグ戦は二試合とも、勝者チーム二人がかりの、ディルド責めを含む15分程度のお仕置きタイム(ギブorイカされ選手のみ対象)です。

 脱がし度合いに関しては、[1] のフィニッシュ時に、勝者の澄川ロア嬢が上半身はだけ、敗者の深田リナ嬢が全裸、[4] では、夏川リアナ嬢の上半身はだけ(→試合中に平常着用モードに戻る)と、ギブ負けした澄川ロア嬢が、フィニッシュ時に、上半身はだけ。あと、タッグ戦の罰ゲーム対象者は全裸に剥かれますが、それ以外は、「競泳水着の脇からハミ乳」、もしくは、「股間の布地を引っ張ってモザイク越しにアソコを露出する」 までです([3] で負けた千野シホ嬢は、罰ゲーム中も、水着の両脇からハミ乳状態のまま)。

 サンプル動画を見た段階で、試合シーンは、割とエロ攻撃色が薄いのかなと思ってましたけど、実際に作品を見てみると、バランス的にはプロレス攻撃とエロ攻撃が半々、むしろエロ攻撃がメインなのかな、という印象です。あと、全試合を通じて、プロレスっぽい大技はほとんど出て来ないので(ボディスラムっぽい体勢に入ったけど、投げる側が投げられる側の身体をリフトできない、とかもあったし)、ファイトの質としては、プロレスファイトではなく、キャットファイトの動きに近い感じがします。

 んー、だいたいこれで、作品の全体像は、何となくお届けできたかな。では、淡々と作品の内容を説明するのはここらへんまでにして、コメントっぽい文章のコーナーに移ります。


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 一番に言っておきたいのは、何ちゅうても、モデルさんがシューズを履いていないことで、これは、この作品の一番の失敗、手抜きじゃないかと思います。凛音涼子嬢、千野シホ嬢の二人は、脛まで覆っている黒の足用サポーター(名称がわからん)で、これはそれなりに見栄えもいいですし、まぁアリかなとは思いますが、残りの四人は膝サポーターしてるのに裸足。これじゃぁ、昭和の日本人悪役レスラーですよ。

 例えば、裸足のモデルさんを、六人の中の一人二人入れておく程度なら、まぁ、コスのバリエーションを確保するためかな、とかの見方もできる。また、足の指を使ったエロ攻撃(拇指をアソコに突っ込んじゃうとかね)を見せるために、あえてシューズを履かないと言うのであれば、それはそれでOKだとも思うけど、そんなシーンなんてないですしね。

 まぁ、確かに、総合とかだと、裸足でリングファイトをすることもあるし、自分の、裸足でリングファイトをすることに対する拒絶反応が強すぎるのかも知れない。でも、リング用意して、競泳水着まで着せてるんだから、コスはしっかり、今風のプロレス色で統一、完結させないといけないと思います。

 バトルさんの売れセン情報で、発売前であるにもかかわらず、週間売上ナンバーワンに輝いちゃってるぐらいですから、このシリーズの続編が出る可能性は高いハズ。小道具を調達するだけで済むだけのことですから、シリーズ続編制作の際は、最低限、この部分に関してだけは改善してもらいたい。

 ここは大事なところなので、もっぺん強調。プロレスファイトの基本は、リングシューズ着用。GARCONさん、お願いしますね。


 もう一つ、「タッグマッチの撮り方、シナリオの書き方を、完全に失敗している」 っちゅー、あまりにも大きなダメ出しポイントがあります。

 もちろん、エロ系DVDで女女対決のタッグ戦なんてのは、なかなか撮影の機会なんてないでしょうし、出演されたモデルさんにとっては、間違いなく初めての経験でしょう。ですから、多少アラがあったとしても、それは大目に見てあげないといかんかな、とも思いますけど、許容レベルにその分の下駄を履かせたとしても、この作品のタッグ戦は、あまりにもお粗末。ちょっと酷すぎる感じがしますね。

 ダメ要素は結構いっぱいあるんで、一つ一つ、丁寧にやっつけていきます。

 ダメダメの根本は、恐らく、「お休み中(つまり、チームの相方がリング内で闘ってる状態)のモデルさんが、ロープの内側で待機している」ことで、これは画として、激しく美しくない。で、こいつは、「選手交代タッチが、控え選手が完全にリングの中に入った状態で行われている」(タッチなしで、いつのまにか入れ替わってるケースもアリ)という悪循環に繋がってきます。

 加えて、お休み中のモデルさんが、ロープの内側で、下段コーナーマットを背にマット上に腰を下ろし、足を投げ出して休憩してたり(交代前にボロボロにやられて、ロープの外に出る力も残ってない、というのとは違う)、上段コーナーマットの上に腰掛けて、味方のピンチをただ眺めてたり、なんてのが画面に映っちゃってる。これは、強烈に萎えです。

 試合中の選手交代は、全面的に、ピンチになったモデルさんのチームメイトがカットに入る → ピンチを脱出したモデルさんが、ロープの内側でチームメイトとタッチ → 選手交代(ついでに攻守逆転/それまで攻めていたモデルさんがヤラレモードへ)というパターンなんですが、もともと、お休み中係がロープの内側にいるもんですから、「そんな、いつでもカットに入れそうな位置で待機してて、今までピンチの味方を放置してたのか?」 って風に見えちゃう。さらに、相手チームのお休み中係が、カットを防ごうとしない(自コーナーから動かない)ので、こう、何とも締まらない映像になっちゃってるんですよね。

 で、かなり、ピンチに陥った味方にかなり非協力的だった、ヤラレ担当のチームメイトが、試合決着直後に、ヤラレに歩み寄り、「大丈夫?」 みたいな感じで、ヤラレを気遣ったりする。でも、そこまでの経緯が経緯ですから、「そらー、まだまだ元気一杯のアンタが助けにいかなかったから、相方がイかされなり、ギブなりしちゃったんでしょ?」 になっちゃうんですよね。

 次に、攻めている側のモデルさんが、「リング内の、自チームに有利な位置で試合を進めようとしていない」こと。これも、弊害は大きいです。

 シングル戦(とりわけエロ攻撃込みのファイト)の場合、ロープやコーナーを使った画を撮る必要がなければ、リングの真ん中らへんだけで絡み合ってても特に問題はなく、カメラマンがロープの内側に入って撮影しているであろうことを考えると、彼らに自由に撮影ポイントを提供するためにも、リング中央付近がベストポジション、という考え方ができるかと思います。ただ、タッグ戦の場合はこれではダメで、攻勢チームが「自チームはいつでも交代可能だが、相手チームは交代が難しく、カットも簡単に潰せるポジションである自コーナー近くに、ヤラレを引っ張ってくる」という状況を、ある程度の尺、見せるべきでしょう。

 これにより、タッグ戦ならではの 「2 on 1」を見せることができますし、「お休み中係が(ロープの外から)ヤラレを拘束する」ことが 「合法的に」可能になって、攻め役が、「拘束された」ヤラレに対して、エロ攻撃を仕掛けられます。こんなオイシイ状況を作らない手はないですよ。

 あと、ダメ出しポイントとして、「ピンチに陥ったモデルさんが、チームメイトに助けを求めようとしていない」、「お休み中係が、ピンチの味方を助けようとしていない」ってのもあります。

 シングル戦とは違い、タッグ戦の場合は、重めダメージを負っても、味方とタッチすることができれば、当面の危機は脱出できるわけで、ヤラレは、そういう素振り、例えば、少しでも自コーナーの方へにじり寄ろうとするとかをするべきなんですね。

 で、お休み中係の方は、ピンチの味方に声援を送るとか、カットに入るタイミングを窺っているとか、ピンチの味方との距離がそれほど離れていなければ、ロープ越しに手を伸ばして、何とかタッチしようと努力するとか。お休み中係もダメージを負ってる状態だったら、「助けに行きたいんだけど身体が動かない」風に、申し訳なさそうな視線をピンチの味方に向けるとか。そういう姿を見せることで、「試合に参加させる」べきでしょう。

 んー、タッグ戦に対するダメ出しは、こんなとこかなぁ。とにかく、ときどき、ピンチのチームメイトを救うためにお休み中係がカットに入るけど、ファイトの質、試合進行の質が、「何となくチームの中で人が入れ替わるシングルマッチ」の域を超えてないんですよね。これは激しくもったいないです。

 複数人数で一人を攻撃するという、極めて魅力的な状況が実現可能なタッグ戦が組めるってのは、一作にモデルさんを大量に突っ込むことが難しいキャットメーカーさんにはなかなかできない、大手AVメーカー作品だからこその見せ場と言えるでしょう。ここに上げた点を改善すれば、出演するモデルさんの演技力が、フツーのAV女優さんレベルでも、かなりいい線まではいくハズなんで、これらが次作に反映され、強烈にエロエロなタッグ戦にお目にかかれることを、切に望む次第です。


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 「とにかくこれだきゃぁ言っとかねば!」 と感じていたことを二つ書いたので、ここからは割とだらしなくコメントの類を。


 レズ攻撃モードの濃さという面では、一般AVメーカーの作品であることを考えると、もう一歩つっこんで欲しかった、と言うか、[1] の澄川×深田は、フィニッシュシーンの出来栄え、脱がし度合いなど、非常に良質なものに仕上がっていると思うんですが、それ以降の試合は、うーん、…… って感じなんですよね。

 [3] の渋谷×千野は、かなり消化不良という印象です。濃い目のお仕置きモードがついてればまだいいんですけど、最終的に、敗者を全裸に剥くこともしてませんから。

 [2] は、フィニッシュシーンがかなり雑。渋谷嬢が足裏でアソコを刺激されてイかされ、というパターンですが、水着の上からですし、激しく擦る揉むではなく、軽く叩く(「pat」 という英単語が一番近い表現だと思うが、うまく日本語にできん)程度なので、「え? それでイっちゃうの?」って感じです。こんな緩いフィニッシュなんだったら、[4] のように、ビシッとギブ決着にしちゃった方がいい。試合後に、「ディルドでぼっこり」っちゅー、濃い目のお仕置きモードがありますから、ここでイかされシーンを入れなくても、エロファイト的にバランスは取れます。

 …… と、割と否定的な書き方をしましたけど、例えば、【プロレズリングNEO 1】 とか、【Battle Sex Lesbian 4】 とかと比べると、やはり、エロシーン自体は濃い感じ。[1] の、「指でアソコを激しく揉み擦る」フィニッシュシーンなんかは、かなり強烈なんですよね。カメラアングルや、モザイクのかけ方も、一般AVレベルなので、迫力はあります(個人的には、局部のアップばかりよりも、もちっとイかされ寸前顔を見せて欲しい気がしますが)。

 あと、「【プロレズリングNEO 1】 を斬る!」で、ダメ出しポイントとして書いた、ギブではなく、イかされで試合が終わることや、ゴングを鳴らすタイミング、ここいらに関しては、この作品は問題なし。ちゃんと、ヤラレの「今、イきました演技」 → ヤラレのグッタリ演技で、攻め側が攻撃の手を止める → 適度な間を置いて、試合終了のゴング、という流れになってます。つかまぁ、ここいらは、できて当たり前っちゃぁ当たり前の部分ではありますけど。


 それと、レフェリーは、居た方がいいのかな、って気がするんですね。

 理由の一つは、試合終了後に、「勝者の腕を掲げる」という構図の画が撮れること。プロレスファイトっぽい環境で試合をしているわけですから、やっぱり、このシーンは、あった方がいいと思います。また、敗者が着衣状態で試合が終わった場合に、勝者が敗者のコスを剥ぎ取ってる間に、電マとかの、お仕置きモード用小道具を用意し、勝者に手渡す、なんてこともできますしね。もちろん、これに関しては、別にレフェリーである必要はなく、リングアナウンサーみたいな人物でも代用は可能です。

 もう一つの理由は、「タッグマッチの進行をコントロールすること」。これは、レフェリーである必要があるけど、例えば、カットに入ろうとする選手(って書かないと、やっぱヘンになるよなぁ)を制止する、と言うか、そういうシーンを撮ることで、「お休み中係を試合から遠ざけておく根拠」が生まれ、攻撃側チームの 「2 on 1」 を、より自然な形で見せることができるんじゃないかと思います。

 さらに、「画面に映ってないところで」、お休み中係と、カットに入るタイミングを指示とかの、プチ打ち合わせを行うことも可能。そういう形で、タッグ戦という状況には不慣れであるはずのモデルさんを、サポートすることのメリットも大きいかと。

 作中、記者会見っぽいシーンに、白シャツに黒の蝶タイを来た男性がチラッと出てきます。「勝者の腕を掲げる」ぐらいなら、彼でもいいんじゃないのかな、とも思うけど、ちょっと言動が軽い気がする。もし、そういう役割の人材を投入するんであれば、ちゃんと、レフェリーとして見栄えのする男性(もちろん女性でも可)をキャスティングして、そういう衣装も着せた上で、登場させるのが一番じゃないかと思います。


 この作品は、トーナメントという形式を取っておらず、収録されている四試合が、それぞれ独立している感じですが、個人的には、シングルマッチ二試合の順番を逆にすべきだったんじゃないかな、って気がします。理由は二つあって、一つは、渋谷リカ嬢の見せ方、もう一つは、試合の濃さ的な問題ですね。

 渋谷リカ嬢は、[2] のタッグ戦で、罰ゲームを受けるヤラレを担当したあと、[3] のシングル戦で勝ち役を演じていて、相手は、作中では [3] が初登場の千野シホ嬢なんですが、自分の感覚としては、作中で一度無残な負け姿を見せたモデルさんを、勝ち役に使うというのは、どうかなぁと思うんですよ。

 [1] と [3] の組み合わせが逆になれば、[1] のシングル戦に勝った渋谷リカ嬢が、[2] でヤラレ → [3] のシングル戦に勝った澄川ロア嬢が、[4] でヤラレ、となります。そうすれば、シングル戦に勝って、一度は栄光を手にした(って表現はちょっとアレだが)モデルさんが、すぐあとのタッグ戦で敗者となり、ディルドでぼっこりイかれるという惨めな姿を晒す、という形で、うまく流れるんじゃないでしょうか。

 試合の濃さ、という面に関しては、二つあるシングルマッチのうち、上にも少し書いたように、ファイトの激しさや脱がし度合い、フィニッシュシーンの破壊力と、このあたりは、[3] の渋谷×千野よりも、[1] の澄川×深田の方が、かなり上であるように思います。さらに、渋谷×千野は、脇乳以外の脱ぎもないわけで、脱がし度合い的に前の勝負(タッグ戦は別にしても)を超えられないってのは、いけない気がするんですよね。

 どアタマのシングル戦で、敗者がしっかり全裸状態でイかされ、続くタッグ戦もディルドでお仕置きと、濃い目の試合二連発のあとに [3] を見ちゃうと、「えっ? ナニコレ?」 って思っちゃう。強烈な肩透かしを食らった感じなんですよね。そういった意味でも、[1] と [3] を逆にすべきだったんじゃないかな、と思います。


 同じ、望月英吾監督作品の、ギャルキャットGPに関して、自分は、「フィニッシュシーン(試合が決着するとこですね)が淡白」だという印象を持ってたんですが、この【巨乳ギャルレズレスリング!!】も、そんな感じを受けました。ギャルキャットGPの方は、主に技の決まり加減が不満の対象なんですが、この作品に関しては、尺的な面、つまり、ヤラレ側が最後に劣勢に回ってから、イかされシーンに至るまでの時間が短いように思えるんですね。この、「劣勢に立たされてからイかされるまで」 ってのは、イかせ系ファイトで一番おいしい部分、端的に言ってしまえば、「抜きどころ」なわけで、この部分には、しっかり尺を取ってもらいたいんですよね。

 例えば、第一試合の、澄川×深田。この対戦は、エロ攻撃度合いも強烈で、作中では一番に評価できるんですが、「抜きどころの尺」という面では、不満が残ります。

 試合終了の五分前ぐらいから、二分ほどの間、深田嬢が、無抵抗ヘロヘロモードの状態で、「アソコをジカ擦り攻撃」を受けます。で、反撃に転じた深田嬢が澄川嬢を攻める時間が二分ほどあって、また攻守逆転。再び、澄川嬢が深田嬢に 「アソコジカ擦り攻撃」を見舞い、そこで決着となるわけですが、フィニッシュシーンに至る澄川嬢優勢が一分ほどで、これだと、抜きどころとしては、尺的にちょっと足りない気がする。深田嬢優勢の二分間があることで、その前にある、かなりエロエロな澄川嬢攻めのシーンが、実質、抜きどころの尺から外れちゃうんですね。これはもったいないです。

 残りの三試合についても、フィニッシュシーン近くの、「抜きどころの尺」的には足りない印象で、キャメルでギブ決着の最後のタッグ戦にしても、ヤラレ役の澄川嬢に、もちっと粘って欲しかった(と言うか、粘らせて欲しかったと言うか)感はある。この、フィニッシュシーン間際っていうのは一番の見せ所ですから、特にイかせで決着する試合に関しては、少なくとも、あと一分二分程度引っ張って欲しかったなぁ、と感じました。


 あとは、小さめのネタをちゃっちゃっと。

 上に、「(イかされフィニッシュシーン近くでは)局部のアップよりも、もっとイかされ寸前顔を見せて…」ってなことをちらっと書きましたが、試合シーンのカメラワークはGOOD。最近、遠目の定点視点で試合を見せるパターンのキャット作品が増えましたけど、やっぱり、複数カメラ使用で、ちゃんと撮影するのが一番ですよ。

 深田リナ嬢が、試合中に、「笑って(微笑んで、だな)いるように見える」 シーンがいくつかありました。これは多分、リアルに微笑んでいるのではなく、彼女が微笑顔系の顔立ちであるせいだと思うんですが、でもやっぱり、いただけないことには変わりはない。別に彼女だけというわけでなく、微笑顔系のモデルさんを使う際には、試合中は、「努めて顰めっ面をキープする」よう、あらかじめ指導しておく必要があるでしょう。

 それと、モデルさんの顔が、髪で隠れてしまうことが、結構ありました。原因は、モデルさんが全員、肩にかかる以上の長さのストレートヘアだからで、ここを、「キャット作品は表情が命。モデルさんの髪型も考えて云々」みたいにツッコもうかと思ったけど、んー、GARCONさんは、ギャル専門がウリだから、これはこれでしょうがないのかな。

 ブログにも書きましたけど、個人的には、凛音涼子嬢のヤラレシーンが見たかったですねぇ。出演されたモデルさん六人の中では、ボディのメリハリという意味でぶっちぎりに際立ってるし、さらに絶品の浮き乳首(あの浮き乳首を弄らない手は絶対にないと思うんだけど)。確かに、六人の中で、一番「勝ち栄え」するのが彼女で、作品の構成を考えると、負けシーンのない、タッグ戦勝ちチームの一員に持ってくるのが一番いいとは思うんだけど、にしても、もっと彼女がピンチに陥るシーンを長く見たかった。この点は、ホンマに残念です。


 で、購入のオススメ指数としては、・・・・ うーん、微妙なとこかなぁ。ここまでに書いたダメ出しポイントの重さを考えると、さすがに、両手離しで絶賛するというわけにはいかないですわね。ただ、お値段はお手頃ですし、少なくとも「地雷」ではないですから、GARCONさん、および、望月英吾監督に、「ちゃんとシリーズ続編作ってね」的なメッセージを送る意味合いも兼ねて、一応「購入推奨」ってことにしときます。


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 では、ここでちょっと趣向を変えて、先日、ブログに書いた 四人用トーナメント案 を、少々手直しした上で、この作品の改良プランとして、もっぺん、プレゼンしてみることに。

 あの記事を書いたときには、この作品のファイトは、基本ギブ決着だと予想してたけど、いざモノを見てみたら、イかせ決着が四つのうち三試合あったので、そこいらのテイストを反映させた修正をかけ、実際に作品を見てわかった、出演されているモデルさん個々のポテンシャル(キャラとか、身体能力や演技力)なんかを考慮し、「同じモデルさんで撮るなら」 という観点に立って、しっかり配役設定まで行いたいと思います。

 ブログ上の案では、一回戦二試合 → 敗者復活タッグ戦 → ドベ決定戦 → 決勝戦という流れでしたが、一作120分で、本編と似た感じの試合展開を考えると、五試合は多すぎるかも知れない。試合の中にエロ攻撃があるので、試合開始から決着まで、ある程度、時間をかけるべきだろうし、お仕置きモードの尺も、そこそこ確保したい。・・・・ ってことで、断腸の思いで、ドベ決定戦を外します。ここで見せる予定だった弱者イジメは、敗者復活タッグ戦に含めちゃうことが可能だと思いますし。

 まず、配役の発表から。

 優勝者には、勝者としての見栄えを重視して凛音涼子嬢、一回戦に負けて、タッグ戦で 「敗者チーム」 を組む二人には、被虐が似合いそうなお顔立ちの、渋谷リカ嬢、深田リナ嬢をチョイス(深田リナ嬢は、ジャケ前面のちっこい顔写真ではずいぶんオバサン顔に写ってるけど、実物はもっとカワイイ系。これはちょっと、彼女がかわいそうだなと思った)。で、この負け係二人では、渋谷リカ嬢がそこそこ演技力を持ってるので、以下のシナリオにも、それを反映させてあります。

 決勝で負けて、最後に罰ゲームを受ける役には、この作品に出演した六人のモデルさんの中で、一番、身体能力(と言うか、ファイターとしての動きの完成度)、演技力が高いと思われる、澄川ロア嬢を起用。ボディのパッツンパッツン度でいくと、千野シホ嬢をもってきたいとこなんですが、ちょっと演技力不足な感じがするので、作中最後の罰ゲームを任すのはシンドイかな、ってことでパス。

 それでは、眉月プロデュースの四人トーナメント企画スタート。以降、モデルさんの名前が何度も出てくるので、一部、苗字のみ、敬称略ってことで進めさせていただきます。

 一回戦は、「10カウントフォール、ギブアップ、イかされ、のいずれかで決着」と、ルールに謳います。その際、「試合中にアクメに達した場合はKOとみなす」みたいな文言を入れたいですね(「イかされ」が、KOに一番近い状態だと思うんで)。

 一回戦第一試合は、凛音×渋谷。比較的イーブンな感じで、プロレス攻撃とエロ攻撃を適度に織り交ぜながら、最終的には、体格で勝る凛音が渋谷を押さえ込んでフォール勝ち。試合決着後の、電マによる罰ゲームでは、負けた悔しさをありありと顔に出している渋谷が、ニヤニヤ笑いながら自分のアソコを電マで弄る凛音を睨みつけるぐらいの勢いでいいと思います。

 第二試合は澄川×深田で、少しドミ気味に。この組み合わせのシングル戦は本編にもありますが、キャラのテイスト+運動能力の差を考えると、本編よりもドミテイストを強めた方が、絶対に魅力的になるハズ。とりあえず、ある程度イーブン状態を見せたあと、澄川がプロレス色の濃い攻撃で深田の動きを鈍らせてから、怒涛のエロ攻撃で一気に深田をイかせる、という展開が、一番合うんじゃないかと思いますね。で、こちらも第一試合と同じ罰ゲームをしますが、深田嬢には、罰ゲーム中に、もう許してください的な雰囲気を出してもらいたいです。

 一回戦の二試合を比べると、敗者の苛められ度にかなり差がある、と言うか、第一試合の方は、意図的に余裕を作りましたが、これは、敗者復活タッグ戦への前フリです。渋谷嬢には、敗者復活タッグ戦でボロボロになってもらうんで、そことの落差のタネを、ここで撒いておきたいと考えるからなんですね。大きな見せ場(濃い目のヤラレシーン/濃い目のお仕置きシーン)は、モデルさん一人につき一回でいいかな、って考えもあって、試合の決着も、ギブでも、イかされでもない形にしてみました。

 で、敗者復活タッグ戦。ブログでは、一人がギブなりで脱落しても試合続行、という形になってますが、これは、通常の一本勝負に戻します。んー、ブログには、「勝ちチームのドミ勝ちで」と書いたけど、破壊的なナイスバディ+絶品浮き乳首なんてこともあるんで、全体を通じてヤラレシーンの少ない凛音嬢に、それなりのピンチを背負ってもらった方がいいですかね。

 ちょっと具体的に、フィニッシュ直前までのシナリオを書くと、こんな感じになります。

 澄川×渋谷で試合スタート → どちらも一回ずつタッチして、凛音×深田になったところで深田が凛音を攻め、負け組側のコーナーへ → 負け組がタッチを繰り返しながら、「2 on 1」に近い状態で凛音を攻める → 凛音×深田で、コーナーを離れる状況が生まれる技(ヤラレをロープに降るとか)の最中に、澄川がカットに入り形勢逆転 → 深田が勝ち組側のコーナーに引きずり込まれ、「2 on 1」でヤラレ → 渋谷がカットに入り、深田を救出 → 負け組タッチで渋谷が出てくるが、勝ちチームのパワーの前に防戦一方となる。→ 重いダメージを負った深田がカットに入ろうとするが、阻止されてリング下に落とされる → 味方の援護を完全に失った渋谷から、徐々に抵抗する気配が消え、ついに。・・・・

 うーん、決着シーンは、スリーパーで失神(もちろんフリの)とかにしたいなぁ。もしスリーパーだと、澄川嬢は腕が細くて首に入っちゃいそうなんで、フィニッシュ担当は凛音嬢が適任かな。でもって、勝ちチームのどちらかが、渋谷嬢の頬を軽く叩いて、渋谷嬢が意識を取り戻すと、目の前に、ディルド装着済みの勝ちチーム二名が仁王立ちになってて、そこから「2 on 1」 の罰ゲーム開始、と。

 ああ、あと、試合の序盤で、凛音が負け組コーナーに引きずり込まれて、ヤラレモードに入ったとき、負けチームは、凛音を脱がしにかかる前に、凛音の浮き乳首をガッツリ責めてください。水着に唾液の跡がべっとりつくぐらいまで舐める、とかもして欲しいかなー。

 んで、凛音×澄川の決勝戦。ここはまぁ、フツーにギブ決着なのかな。ここまでの三試合のうち、イかせ決着が一試合しかないから、ここをイかせ決着にしても可。攻守のバランスは、イーブン近くを長く見せてもいいと思う。体格のハンディを抱える澄川が結構頑張るけど、最後は凛音のパワーの前に撃沈、という風に演出できるといいです。

 罰ゲームは、タッグ戦に負けた、渋谷、深田の二人も加わって、「3 on 1」モードでガッツリ。でもって、最後に軽く表彰式をやって、作品終了。

 タッグ戦では、渋谷リカ嬢の演技力に思いっきり期待して、失神なんちゅーシナリオを書きましたけど、それが無理そうなら、普通にイかされですかね(その場合、バランス的に決勝はギブ決着で)。

 ・・・・ ってことで、プレゼン終了。購入済み、あるいはレンタルなどで、実際に本編をご覧になった方は、出演されたモデルさんそれぞれの力量なんかもおわかりになると思うんで、是非、この四人トーナメント案を、脳内開催してみてくださいませ。


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 最後に、【巨乳ギャルレズレスリング!!】のシリーズ続編に対する提案を、ナンボか書き記しておこうと思います。


 「シューズは履かせましょう」のところで、コスのバリエーション云々みたいなことをちろっと書きましたが、モデルさんを六人使うなら、六人の中の一人二人ぐらいは、別パターンのコスを使ってもいいんじゃないかなと思います。個人的な希望を言うと、「試合開始の時点でトップレス」 といきたいとこなんだけど、そこはグッと我慢して(試合開始時トップレスなら、まだ全裸スタートの方が需要があると思うし)、セパレートタイプのコスなんてどうでしょう、ってことに。

 セパレートのコスを推す理由として、一つには、競泳水着よりも、(トップスを脱がして)おっぱいを見やすくする、というのがあります。もちろん、競泳水着でも、脇から見せるとか、上半身をはだけるとかの手はありますが、それ以外の、「フツーのトップレス状態」があってもいい気がするんですね。「巨乳」と謳った作品ですから、ナマおっぱいは、もちっと見せる方向へ行ってもいいんじゃないかと。

 競泳水着がメインになりますから、本格志向というか、スポーティーなテイストを損なわないものがいい。総合の選手のような、と書くと、ボトムがしっかりしすぎちゃう感じがするんで、例えば、ビーチバレーの選手が着用しているみたいなコスはどうでしょうか。この手のものであれば、本編で使ってた、脛丈の足サポーターなんかとも、割と相性がいいんじゃないですかね。


 それと、フィニッシュシーンに、汐吹きを活用すること。

 アソコの汁をぶちまけちゃうってのは、ファイターとしてリングに上がった者にしてみれば、一番見られたくない姿、状況なんじゃないかと思うんですよね。フィニッシュシーン自体が、濃いものになるし、こう、「一本! 勝負あり!」って感じで、すごくわかりやすいです。もう、ルールの時点で、「汐吹いたら負け」って謳っちゃってもいいんじゃないかと。もちろん、罰ゲームモードに使ってもOKです。


 あと、【巨乳ギャルレズレスリング!!】 の仕様(って言い方もヘンだが)だと、ヤラレシーン、イかされシーンが見られるのは、負けチームのうちの一人だけですが、これを、負けチームの二人分、見せる方法を提示しておきます。

 以前、ブログの 「四人トーナメント案再び」 に、「一本勝負ではなく、ギブなりフォールなりした者は試合からオミット(一人が脱落したあとも、二対一で試合続行)」ってことを書きました。この手でももちろんいいんですが、他にも、「場外」を利用すれば、二人分のヤラレ/イかされシーンを見せることができます。撮影で使ってるリングは、地面からキャンバスまでの高さもありそうだし、少なくとも二面ぐらいは、リングから壁まで余裕があると思うんで、スタジオの構造的にも可能のハズです。

 具体的には、最終的に負け役となり、罰ゲームを受けるモデルさんを X、そのチームメイトを Y とすると、勝ちチームの一人が、Xをリング内でコントロールしている最中に、もう一人がリングの外で、Y をイかせちゃう(場外モードがヘンに長引くとアレなんで、前フリとして、このシーンまでに Y にある程度ダメージを負わせておき、場外モードが始まったら、一直線に Y をイかせちゃうのがいいかな)。で、Y が、場外なり、自コーナーなりでグッタリしてる間に、勝ちチームが、二人がかりで X をフィニッシュして、試合終了。お約束の罰ゲームモードへ。

 この方法だと、いよいよ X がヤバくなって、チームメイトの手を借りないとアウト、という状況になっても、Y がカットに入れない根拠ができるし、イかされシーンを二人分つっこむことができます。試合のエロ度合いもぐっと上がるし、いいことずくめじゃないですかね。


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 ・・・・ と、ここはこうして欲しい、こうすればもっとエロいものができる、みたいなことを、山のように書いてきましたが、正直なところ、【巨乳ギャルレズレスリング!!】 のレベルのまま続編が出ても、モデルさんの質が落ちない限り、この手の作品が好みのお客さんは、間違いなく食いついてくると思うんですよね。お値段もお手頃ですし。

 でもやっぱり、お客様サイドとしては、より良い作品、よりエロい作品が見たいわけで、そんなマニアックなお客様に、喜んで銭を打ってもらうためにも、GARCONさん、望月英吾監督の、もうひと頑張りを期待したいと思います。

 つか、続編出してね。


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